20251030 希流ハヤさんレッスン:そもそもAbletonを使うべきなの?ゲーム音楽を作りたい場合|うりなみ
ハードコア派のみなさん、こんにちは。
今回もレッスンですが、ちょっと毛色が違います。
希流ハヤさんは、Ableton Live Introをお持ちですが、ほとんど使っていない状況。
そして、ゲーム音楽を作りたいという明確な目標をお持ちです。
ギター演奏経験があり、大学時代は弾き語りサークルに所属されていたとのことです。
ただ、相対度数で曲を捉える習慣がなかったため、過去の演奏経験が音楽イディオムとして残っていないとのこと。
いつも通り初回レッスンは、聞き取りが中心でした。
私、ゲーム音楽に詳しいわけではないですしね。
ただ、ゲーム音楽の音楽的な要素でこれはハーモニー的にはこういう作られているとか、そういった分析は出来る。
ゲームはパワプロ廃人なのと、離婚した時にアーマードコアを狂ったようにやってたくらいですか…あ、シビライゼーションも好きですね…
どっちにしろ非常に限定された知識しかありません。
そういう限界はあるんですけれど、こういう音楽をやりたい時の要素はわかるわけですね。DAWやプラグインの選択も大事ですし。
希流ハヤさんがやりたいことをリストアップしていただき、それを踏まえて「そもそもAbletonでいいのか?」という話をせざるを得なかった。
こんだけAbletonの記事を書いてきてあれなんですけど。
今回非常に残念なことに、希流さんが掛けてくださったリファレンスをその場で聞いてコピーしたら残念ながらYouTubeにはアップ出来ませんでしたので、記事だけになります…
「こういうのありますよね?」とその場で作ったりしたものを皆さん、ご覧になれば役に立つと思ったんですけどね…
まあ、それはハードコア夏季講習でやりましょうか。
いま、レッスンと言うハードコア個別指導をやっているわけですけれど…
希流ハヤさんのやりたいことリスト:
- ゲーム音楽を作りたい(生音とエレクトロの混在、幅広いジャンル)
- パッド演奏中心(Launchpad所有)
- ギターも使うがパッドメイン
- 「こういう雰囲気の曲」を自在に再現できるパターンを習得したい
初回ですべてを扱うわけではなく、まずはDAW選択の確認、そしてAbletonの特性を実演しながら説明しました。
レッスン1回でもちろん要望を拾えるわけもないですし。
聞き取りを時間を掛けてやっていくのは、それぞれのやりたい事や現時点での理解度を確認しないと効果あるレッスンは出来ないからです。
ハードコア・パッドスタイルではこれからレッスンはメンバーシップの人数が増えるごとに拡大しますけど、初めての方は必ず初回は聞き取りやります。
そうすれば、レッスン出来る日が空いたとしても、
「こういうの、お好きな音楽で使います…」
「ああ、こういうリズムパターン。あの曲にありました」
「以前、ここよくわからないと言ってましたよね。記事書きましたのでご覧下さい…」
そういう対応で、習得コストが減らせますしね。
そもそも、Abletonを使うべきなの?
多くの方が見落としがちなのですが、 DAWは習得コストがめちゃくちゃ高い んです。
一度覚えてしまうと、他のDAWに変えるのが本当に大変。
Abletonは日本でのシェアが5%程度しかありません(世界ではシェアトップです)。正直、もっと低いかも。
日本市場のニーズをつかんでいない事や、ハードウェアのバンドルなど考慮してるのかなど考えると、もっとシェアは低い可能性はありますね…
正直マイナーDAWと言わざるを得ない。
私は大好きで、日本で多分記事数なら有数のブログををやってきましたけど、それでもマイナーDAWであることは否定出来ません…
楽器屋でPUSHが置いてあっても店員さんが説明出来なかったり、普通に電源が入ってなかったりね。
マイナーDAWの悲哀です…
まあ、敷居が高いんです。そして、普通の事が出来ないのも大きい。
最近までMIDIノートの分割出来なかったくらいですからね…
蛮族の王の様なDAWです…
出来る事は超出来るんですけど、出来ない事は全く出来ない。
数学偏差値80、国語偏差値30、物理偏差値80みたいな感じですかね…
情報量が少ないDAWを選んでしまうと、困った時に調べても答えが見つからない…ということになりがちです。
それに加えて、出来ない事は全く出来ないので、やり方を考える工夫が必要なんですね。
ですので、大量にそういう記事を書いてきたんです。
希流さん、意味不明過ぎると思うんですけど、こういうのは御用メディアには書いてないんです。
ある程度自分で使わないとわからない。でもね。本当に楽しいんですよ。Abletonは。
と、Abletonラバーな私ですが、音声教材の仕事をしていたときや生楽器のレッスンではAbletonをそれほど使ってなかったです。ごめんなさい。
嘘はつけないです…
譜面がない事に加え、アウフタクトが面倒な事(出来るけど、演奏中心の人が覚えるにはコストが高いです。)やミキサーが弱い事(アウトボードを大量に使う人はAuxが少ないAbeletonは向いてない)。
明確な弱点があります。
言われないんですけど、人によってはワークフローの根幹だったりするんです…
ショートカットキーが変更出来ないこと(大量に作らなければならない人、複数DAWを使う方には致命的です)など、手が悪い人には厳しい。
私も後数年でAbleton使えなくなるでしょうね。
いくら左手デバイスなどで工夫しても限界はあるので。
私が生楽器やインプロを教えていたときには、「本当にAbletonで良いのか」と言う事をしつこく確認していました。
乗り換えるコストは凄く掛かるので。
Abletonだと工数が4掛かるところS1なら工数が1。Abletonの特権と思われてるような事よりBitwigのほうが遥かに出来る事、実際にはあります。
一般的なイメージに比して、Abletonは古くさいんですよ…
まあ、AbletonのAudio to MIDIの変換精度とかハーモニーに関して言うとマジで酷いんですけど、変換精度が良いとか言ってるところもありますからね。
耳が悪い、人が悪い。どっちにせよ邪悪ですよね…
ただ、時間とお金を突っ込めば、Abletonは他では出来ない速度で作れるようになります…
お見せしたようにセッションビューを使ったフロー、特にPUSHを使って作っていく速度はああいうスピードでつくれるんです。
私のXにある動画、考える、演奏する、録音する、アップするまで30分掛かってないです。
一発録りしかしないのもありますけど、他のDAWなら無理だと思います。ハマるとこの上なく強いです。癖は強い。Abletonのワークフローに合わせる事が必要と言えますかねえ。
希流さん、ちょっとまとめますね。
Abletonが向いている人
- パッド演奏中心
- ループベースの音楽
- ダンスミュージック、テクノ
- 即興的な制作スタイル
- 演奏しながら曲を作る
Abletonが向いていない人
- 大規模オーケストレーション(100トラック超えとか)
- 譜面ベースの作曲
- ボカロ中心(CubaseやStudio Oneの方が適している,ボーカルで色々やりたい場合ARAなどが使えないのはなかなかに厳しいです)
- 細かいMIDI編集を多用する(キースイッチなどを保存出来ないのは厳しい、M4Lでありますが、しばしば落ちます。私が作ったやつは大分安定してると思うので、必要ならおっしゃってください…)
こんな感じですかね…
希流さんの場合:多分Abletonで問題なし
希流さんの場合は:
- ゲーム音楽(生音とエレクトロ混在)
- パッド演奏中心(Launchpad所有)
- ループベースの音楽が多い
→ Abletonで多分問題ありません
ただし、購入前に是非やってほしいことがあります。
Suite版30日間無料トライアルで試すこと
Abletonは他のDAWに比べて高価です。
そして、Suite版とStandard版で機能差がかなりあります。
他のDAWの情報を見て、解決策がある思ったけれど、Abeltonの標準機能で出来ない事を、M4Lを使えば出来る事はかなりあるんです。意味不明ですよね…
ですので、いったん使ってみて、自分がやりたい事、こういう機能はSuiteなら出来るけど、他のエディションでは出来ないか試されるといいと思います。
外部プラグイン中心で作ると言うのであるならば、Standard版で十分な可能性もありますし。
まずは30日間、Suite版の全機能を使ってみて、「自分が作りたい曲に必要な音色はあるか?」を確認されてください。
一度覚えたものを乗り換えるのは本当に大変なので…
最近だとRent to Ownの様なサブスク的なものもありますから、それで試されるのもいいと思います。
蛮族だけど覚えるとAbletonは別次元に早い。
では、なぜAbletonがパッド演奏に向いているのか。
実演でお見せしましたね。止まらずに作れます。パッド演奏出来る人は鍵盤演奏出来るより速いんですよ。ああ言うの、PUSHなら全く止まらずに出来ますんで。
セッションビューとアレンジメントビュー
他のDAWと根本的に異なる2画面構造。
セッションビュー: ループを組み合わせてアイデアを試す場所
アレンジメントビュー: 構成を作る場所
希流さん、GarageBandの動画を見ていて「Abletonは初期画面が違うな」と思われていたとのことでしたが、まさにここですね。
普通のDAWは左から右に時間が流れるタイムライン。
Abletonのセッションビューは、縦にトラック、横にシーン。
1小節のループ、2小節のループ、4小節のループを組み合わせても、自動的に長さを合わせて再生してくれます。
普通のDAWだと、2小節のループを4小節にするためにコピーする手間が必要。
Abletonではその手間がない。思考を止めずにどんどん実験が可能です。良い感じの組み合わせになったらセッションビューに持っていく。好きなだけ弾いてから編集みたいなワークフローなんですね。
蛮族のためのキャプチャー機能
これが、Abletonが他と決定的に違うところ。
演奏しながら平均テンポを自動検出してくれます。
録音ボタンを押さなくても、直前に演奏した内容をAbletonが記憶しているので、Launchpadパッドなら Shift + Capture で呼び出せます。
希流さんにお見せしたように:
- テンポを落として弾いてもOK
- 1パートずつ重ねて録音可能
- キックだけ → キャプチャー → ループ再生しながらスネア追加 → キャプチャー
これで10分、15分でワンループが作れるようになります。
これは他のDAWではできません。
私がクソ蛮族のDAWと罵りながらもAbletonを使い続けている理由はこのキャプチャー機能があるからなんです…
Logicも最近同じようなものが出来たんですけど、Abletonほど安定はしてないですね。
演奏しながら作るのはとにかく速いです。レッスンの時はお見せしませんでしたけど、ドラムもDrumrackの打ち込みは実時間より速く打ち込みが出来ます。
いかなるドラムマシンより速いです。パッドの数があるのは強いです…
パッドがわかると構造がわかる
希流さんが「こういう曲を作りたい」と貼ってくださったゲーム音楽。
あれはドリアンモードを使っていました。厳密に言うと、一部モーダルなアプローチしているという感じなんですけれども。
レッスン中に即興で似たような雰囲気のものを作ってお見せしましたけど、こう言うのも実はレッスンではやっています。
ハイブリッドコード(sus4系)を使ってメジャーでもマイナーでもない響きにして、コンスタント・ストラクチャー(コード平行移動)で展開。
こういうのもゲーム音楽だと多いと思います。
希流ハヤさん、「モチベーションが上がった」「こういう雰囲気の曲を作りたい」とおっしゃっていましたね。
まあ、あれくらいのスピード感で作れるわけです。
思いついたアイデアをその場で形にできる。習熟すると本当にそうなります。
ループ前提の曲が多いわけですから、Abletonとの相性は良い面もあるんじゃないかなあと思っています。
Abletonの蛮族さを知っておく
良いところばかりではありません。そうなんですよ。嘘はつけないからなあ。本当に楽しいんですよ。
繰り返しになりますけど、出来ないことは出来ない。本当に出来ないんですよ…
Abletonには、他のDAWでは考えられない制約があります。
蛮族ポイント①:ショートカットキーが変更不可
Abletonは業界唯一、ショートカットキーが変更できないDAWです。
画面がすっきりしている代わりに、ツールバーがほとんどありません。
分割、コピー、クオンタイズ…全部ショートカットキーを覚えないと使い物になりません。
Ableton12で1ループを作って遊ぼう 1章 オーディオでドラムのループを作成してみよう|うりなみ2025/03/06 第1章完成しています。電子書籍版は無料でダウンロードして頂けます。 noteで見やすいように編集したものを置いておきます。もしかしたら、Kindleで見るより便利かも… 動画 キックやスネアのサンプルをドラッグアンドドロップしてループを作成します。また、FXやベースを加えてサンプルだけで1ループを作ってみましょう。 90分ほどの尺があります。動画だけでも操作は理解できるはずです。 1章 オーディオでドラムのループを作成してみよう 本章を終えると出来るようになること アレンジメントビューでサンプルを使った1ループを作ることが可能pad-sensei.com
Ableton12で1ループを作ってあそぼう 2章 MIDIでドラムのループを作成してみよう|うりなみ2025/04/04 ランダムについて追記 2025/03/17 ドラムの基本的な打ち込みの動画追記 2025/03/15 ベロシティの変更について追記 2025/03/12 ペンシルツールなどについて追記。 2025/03/10 Drumrackの読み込み、パーツの移動などについて追記、アニメーションgifなど作成。類似検索などについて追記 2025/03/07 作成中です。MIDIクリップまでアウトライナーから移行。 アニメーションgifの作成まで終了。 2章からは手順が1章と異なり、完全対応するものではなくなります。 動画をご覧になってから、本テキストをご覧になpad-sensei.com
おすすめはtksさんのレッスンですかね。パッドを使う前提で良く使うショートカットキーをまとめてありますので…
希流さん、Blenderを使われていて、ショートカットキーをObsidianにまとめながら学習されているとのこと。
Abletonでもやってみると良いはずです。
希流さんは場合は左手デバイス(Razer Tartarus Pro)をお持ちですね。
この手のデバイスはアプリケーションごとにキーマップを自動切り替えできるので、Ableton用のキーマップを作成すれば対応可能だと思います。
蛮族ポイント②:生音が弱い
Abletonは電子音楽に強い反面、リアルな生楽器の音源は得意ではありません。
いや、こんなマイルドな言い方したらダメですね。しょぼいです…
偏食の子供なみに偏ってます。カレーしか食べない!みたいな感じですかね
…
あんなにリズムマシンばっかりで、生音のドラムがないのかと思いますよね。無いんです…
具体的には:
- ベース: エレクトリックベースの音源がほとんどない。シンセベースばかり
- ドラム: ロック系のドラムは物足りない。逆にリズムマシン系は豊富
- ピアノ: 生ピアノの音は微妙(suiteはまあまあ)
ゲーム音楽の場合は本当に複合ジャンルでしょうから、生音を使う場合は、外部の音源プラグイン(VSTインストゥルメント)を追加して運用と言う形ですね。
これはコストがかかりますが、Abletonで生音を使いたいなら避けられません。
どんなDAWでも付属音源で満足行かなくなることはあるんですけど、Abletonはコストは高くつきますね…
蛮族ポイント③:マニュアルが英語
Ableton Live 12のマニュアルは、まだ日本語訳ができていません。
蛮族過ぎる…
Live 11までは日本語マニュアルがあるんですけどね…
世界シェアは30-40%なのに、日本では情報が少ない。
Abletonの主要機能はほぼ全て把握していると思いますので、聞いていただければ多分答えられます。
希流さん、困ったらDiscordでお気兼ねなく。
生成AIで聞いても間違えてることも沢山ありますし、Notebook LMでも質問が適切に出来ないと必要な情報が得られない事はあります。
調べている時間は音楽をやっている時間ではありませんのでお気兼ねなく…
HPS一通りやってからが早いです。物差しを作りましょう。
さて、ここからが本題です。
希流ハヤさん、「ロードマップがわからなかった」とおっしゃっていましたね。
これは本当に重要なポイントです。
多くの人が挫折するのは「何を勉強すればいいかわからない」からです。
音楽をするのに必要な知識は確かに沢山ある。
だから手当たり次第に情報を集める。物差しがないから、何をやればいいかわからない。どうすれば作れば良いのかわからない。
本当に、DAWを使った音楽制作って知るべき事が莫大なんです。
その方にとって必要な情報にアクセスするまでの勉強時間がかなり要求されるわけです。
希流さんの場合、大学時代にたくさん弾き語りをされていたのに、相対度数で捉えていなかったため、音楽イディオムとして残っていないとおっしゃってましたね。
それに気付いているのは大きいです…
パッドなら出来ますよ。
まずHPS 1-8回を全部弾けるようにする
ハードコア・パッドスタイルの第1回から第8回まで。
これを全部弾けるようにすることが、最もコスト削減になります。
なぜか。
基本的なコード進行やボイシングを弾けるようになったら認識するのは早いんです。 物差しが作れる。 パッドなら鍵盤と比較にならないスピードで取得出来ます。
言語と同じなんですよ。脳の使ってる部位も近いところがあるんです。また、そのうちに記事にしますかね。
goryugoさん、1年未満でアドリブできるようになりました。まあ、goryugoさんはパッド適性もありますし、練習時間は多いですけれどもね。
先日うちに遊びに来てくださって二人で遊んだんですね。ギターを弾いたりパッドを弾いたり。
goryugoさんあれだけパッドが弾けるのにギターはびっくりするほど弾けないんですよ。
でも、ちょっと体の使い方説明したら大分良くなってたな…
でも、goryugoさんは体系的に勉強している。HPS8回までは徹底的にされてますよね。
そしてパッドだと理屈文字通り「見える」から応用が効かせやすい。
可処分時間が少ない人であればあるほど、パッドは向いてますよ。ベッドでも弾けますし。
希流さんも現在、第6回のパッシングディミニッシュで止まっているとのことでしたね。
ぜひ続けてください。
1-8回を全部弾けるようになると、代理コード、ボイシング、テンション…全部が繋がってきます。
でも今は、地獄プランが良いかな…
あれ何も考えずにやってるだけでもコードに関してはかなり弾けるようになりますよ。
パッドは視覚的に相対度数が分かりやすい。
ギターだとキーごとにフォームが変わりますが、パッドは同じ形を平行移動するだけ。
過去に演奏した曲を相対度数で理解したら、「ああ、あれか…」となる事は多いです。
習得コストは本当に低いです。
成人後に鍵盤を練習してアドリブできるレベルになった人、私は教えてきたなかでは見たことないですね。
一定以上のBPMだと弾けないとか、チェンジが早いとかリハモができないとか、ワンパターンとか。
メイン楽器がある人を教えてきたから当然なんですけどもね。
どうしたって、記憶出来ることがアドリブの場合は必要になるので、時間を費やせないと難しい。十分な可処分時間がないと鍵盤の習得はなかなかに厳しいです…
でも、 パッドなら可能です。 手形同じですしね。
譜面読まなければいけないような内容も気合いで全て譜面なしで説明してますし、プロジェクトファイル使っていただければわかるように作ってあります。
パターンを覚えたほうが大人は早い
自分で分析する前に、パターンを覚えた方が分析精度は上がります。
子供や特定の文化圏で大量に聞く事が出来ていたら別ですけど、そうでない場合はパターンを覚えたほうが圧倒的に早いです。
英会話と同じです。文字情報と音声情報をリンクさせることです。
「フレーズを覚えずに耳だけで覚えるの?」って話ですね。
子供なら出来るけど、大人だと厳しい。音楽も同じです。
まず手形(コード進行パターン)を覚えてから、耳コピに進む。パッドなら手形ですから譜面を読む手間はない。
そうすると、「あれ、これCから始まって、Emに行って…ああ、これは1-3-6-5のパターンだ」こういうのも、他の楽器より早い。だって手形は共通ですから。
そしてね。パッドって代理関係も極めて見つけやすいんですよ。4和音だったら基本的に3つの音が共通していたら代理。つまり形が似てるわけです。音が「見える」と再三強調しているのはそういうメリットもあるんですね。
鍵盤だと、譜読みだけでも大変で理論の勉強までいたらない。
HPS8回と、メグさん、三井田君のレッスンまでやればほぼ、ジャズ・ポップス理論の基本的なところはカバーしますし、一部はかなり応用的な内容もやってます。
スケールは和音で作れる ーメジャースケールとディグリー|うりなみ今回はハーモニーやスケールを学ぶうえで欠かせない特に重要な二つの概念について話しますね。 前回の記事では「なぜ度数で覚えるのか」という理屈について考えましたが、今回はメジャースケールを実際に視覚的に認識し、弾けるようにしていきましょう。 え?と思うかもしれませんが、コードの組み合わせで、スケールは作れます。 基本となるメジャー・スケールで考え方を理解すれば、コードとスケールを切り離して考える事は意味がない事がわかるはずです。 ゆっくりやっていきますので、慌てずにね。 出来れば、パッドをお手元においていただいて、音を出しながらいきましょうね。 まず押さえたいのはこの2点です。pad-sensei.com
ダイアトニックとディグリー モテの定理|うりなみダイアトニックとディグリー モテの定理pad-sensei.com
プロジェクトファイルをつかえば譜面は読めなくても大丈夫
希流さん、「Ableton Liteで開けないから、プロジェクトファイルは敷居が高い」と思われていたとのことでしたね。
HPS記事のプロジェクトファイルは、 4トラックで成立するのも多いんです。シンプルに作ってあります。
Liteでも開けるのが多くあります。ほぼ開けますかね…
是非使ってください…
MIDIデータを見れば全部わかる
理論書を1ページ進めるのに1時間かかる。
疲れた日に、そんな余裕はないですよね。
でも、MIDIデータを見れば、コード進行、ベースライン、ボイスリーディングが全部わかります。

溜めて弾いたり、突っ込んだりそういうのも一発でわかります。
ベースラインはコードから組み立てられる事が多いので、コードが弾けたら、ベースラインも理解できます。
ヘ音記号が読めなくても、MIDIデータで理解できる。
めちゃくちゃ手間をかけてプロジェクトファイルを作っている理由です。是非ご活用下さい…
プロジェクトファイル作らないなら、月20記事は余裕で書けます。マジです…
プロジェクトファイルの使い方記事を書きます
また、プロジェクトファイルの使い方に関する記事を書きますね。
こういうのがあったら、覚えるの早いですよね。
だってコピーすればいいんだもの。
調べる時間は音楽をやっている時間ではないです。
希流ハヤさん、レッスン中に「ロードマップがわかんなかった」「自分ごと感がなかった」とおっしゃっていましたね。
実演を見て、「モチベーションが上がった」と。
これが本当に大事なんです。
私は新しい音楽に詳しいわけではないです。
いや、嘘つきました。全然知らないです…
でも、聞いたら音は取れます。ロジックはわかる。お見せしたみたいにね。
そして、「これはコンスタント・ストラクチャーやってるだけですよ」「じゃあこっちで弾いて、こうで動かしたらそういう風になる」というロジックは説明できます。
こういう要素分解が出来る。結局物差しをいかに早く持てるかですよね。ゲームはそれこそ多岐に渡る音楽を作れる必要がありますし。
でも、物差しがあったら分析出来ます。たとえばですけど、私は聞かせていただいた音楽を聴いて、こう分析しました。
こういう音楽を作りたいなら:
- モード(ドリアン、リディアンなど)
- ハイブリッドコード
- コンスタント・ストラクチャー
こういう音楽を作りたいなら:
- 調性音楽的な作り方
- ダイアトニックコード
- 機能和声
どういう手法を使えばいいか、という道筋は示せます。
自分で考えるより習得コストを減らせるはずなので。
ゲーム音楽はいろんなタイプがありますね。
こう言うのを認識出来るようにするために、まず、一通りHPS8回や他の方のレッスンまでやったら分類出来ますよ。
物差しを作るのが、やっぱり、迂遠に見えて近道だと思います。
「ゲームエンディング進行」みたいなのありますよね?
「実はまだボス死んでないんじゃないの?」みたいな解決感がない終わり方。
ああ言うの「ああリディアンつかってるな…」とか。「サブドミナントマイナーの代理の連続か…」
こういう感じで分析出来るようになります。
分析出来るって事は結局肉体化出来てるって事なので、 弾いて覚えるのが早いです。
聞いて一回でコピーして弾いてるのご覧になって、特殊技能と思われたかもしれませんけど、単純に場数です。ただ、パッドの場合「音が見える」ので上達は格段に速いです。他の楽器より。
なんでしょう、言うなれば、スクリプトみながらリスニングしてるようなものですから。
「あ、こういう風に作るんだ」というのが見えれば、練習も楽しくなりますよ。
希流さん、困ったらDiscordで聞いてください。
まずは8回までの内容と地獄プランを徹底的にやる事をおすすめしたいです…
まとめ:こんな感じでいかがでしょうか…
すぐやるといいこと:
- Ableton Live Suite 30日間無料なので、時間がとれそうな時にダウンロードする
- HPS のプロジェクトファイルを開いて遊ぶ
- 左手デバイスににAbleton用キーマップ作成
- Obsidianでショートカットキーをメモしながら学習
短期目標:
- HPS第6回まで全部弾けるようにする(急がなくて良いです。でも覚えるレベルまで。「わかる」と「出来る」は違います。
- パッドで視覚的に相対度数を理解(時間がある時でいいです)
- 過去に演奏した曲を相対度数で振り直す(パッドで弾く)
- 地獄プランを練習する
中期目標(1-3ヶ月):
- HPS 1-8回を全部弾けるようにする
- 基本的なコード進行パターンをストック
- 地獄プランを練習する
- プロジェクトファイルでベースライン作成を学ぶ
長期目標(3-6ヶ月):
- 学んだ内容を適用して、それっぽいもの作れるか実験する
- 特有のエフェクト、サンプリングなど手法を学ぶ
- 地獄プランを練習する。
希流ハヤさん、HPS8回目までを完全に弾けるようになるほうが色々時短になります…
慌てずマスターしていきましょう。なかなか体がままならないときに、自分で前進している感覚を持てるのは大事ですよね。
パッドが全てを変えるとは言いませんけど、間違いなく日常に音楽をもたらすものだと思ってます。慌てず行きましょう…





