20251208 tksさんレッスン スケールの覚え方 - コードから視覚的に把握する方法と高速に弾くための考え方|うりなみ
ハードコア派のみなさん、こんばんは。
tksさんとのレッスンも9回目となりました。え、8回目ではって?
いや、実は8回目をやったんです。運指やポジションのとり方というかなり重要な回でした。
なんですけど、録画がうまくいかなかった。
パッドの画面が録画できずに、Abletonのセッションビューの画面は写っているけれど、パッドは写ってない状況で、パッドの説明をし続けるというシュールな話になってしまいました。
絶望です…
ですので、今回はそのリベンジというわけで復習をガッツリやっていきます。
スケールの覚え方について掘り下げていきました。一般的なやり方とはちょっと違います。
ハードコア・パッドスタイルは、パッドの視覚的優位性を活かした形で理論が作られています。
とにかく楽に弾く。
第1回でかなりやったことでもありますが、応用的な内容はDiscordでしかやっていなかった。
今回の動画をご覧になると「なぜこういうフィンガリングなのか」わかると思います。
特に「コードとの組み合わせで覚える」という視点と、パッドで高速に弾くための運指の考え方を重点的にやりました。
なぜ、ペンタトニックをしつこくやっているのか。それには色んな理由があるんですよ。フフフ…
動画
tksさん、スケールってバラバラに覚えようとすると大変ですよね。でもコードとの関係性で覚えると、一気に視界が開けます。
今回、情報量としては一番多いです。慌てず吸収されてください。手の動き、格段に良くなってましたよ。理解されたから出来るスピードが本当に速いです。
スケールはコードで覚える - マイナーペンタトニックの場合
レッスンの最初に復習として、マイナーペンタトニックスケールをコードでどう考えるかを確認しました。tksさん、しっかり覚えられていましたね。
マイナーペンタトニックスケールはマイナー11thのコードとして捉えます。
こういうことです。

4度はテンションで言うのなら11thになる。マイナーペンタトニックはマイナー7thを内包していると考えると、応用が利く。マイナーペンタトニックに2音足せば、マイナー系モードを作れるとも考えられる。視覚的に展開出来るかはパッドに置いては大きな技術です。
これを転回していくと、ポジションが把握しやすくなりますね。
コードとスケールを切り離さないようにすると、どんなに複雑なコード進行でも対応できます。
覚え方
Cマイナーペンタトニックの場合:構成音:C, Eb, F, G, Bb
これをCm11として転回していきましょう。転回形ごとにポジションが変わるのと、大きなメリットはサウンドを覚えられることです。
tksさん、レッスンで強調したんですけど、 響きを覚えるのが目的 です。
こうすることでコードとスケール、聴覚が結びつくわけですね。
左上のオクターブは特に覚えにくいと思いますので、慣れる必要がありますね。左斜3つ上です。
転回形に関しては第3回で徹底してやっていますね。
パッドを分割してポジションを覚える
コードを押さえながら転回(最低音をオクターブ上げること)させていくわけですが、覚えるべきはまずこのポジションです。
センターのポジションです。

理由は明確ですね。Cをルートとしてスケールを記憶する場合、共通したポジションが多いからです。

次に覚えるべきは右下のポジションです。多くの人が苦手とするポジションですね。

これは2つポジションがあるからですね。

最後に覚えるべきポジションはこれです。

理由は簡単ですね。ここしかポジションがないからです。
ポジションを連結して拡張しよう
では、2オクターブのポジションです。これは 速く弾くのが目的ではなく、後述する運指の基本原則と、響き、ポジションを覚えるため なので速く必要はゼロです。
間違えた動作を覚えるほうが再学習が困難になるので慌てずやりましょう。
これだけ時間かけてレッスンすると、しっかり確認できて良かったですね…
上方向
ペンタトニックを軸にする場合、オルタネイトが楽に使えるポジションです。当然上行したら下降しましょう。 大事なのは正確さです。速さは正確さの後についてきます…


斜め上

Lは左手Rは右手。RRとなってるいる場合は2打目が指になる。
ここからが運指の基本原則の適用になり難しくなりますね。
同じ動作をしないことが高速に弾くポイントでしたね。ダブル(2発うち)が必要になるところは初めは戸惑いやすいところです。
同じく斜め上です。

ホリゾンタルに拡張


最終的にはこれらポジションを連結してパッドのすべてを演奏できるようしていきます。
ポイントは、ダブルになるところの理解ですね。
スケールを単純に上がり下がりするようなフレーズはそんなに音楽的にならないですけれど、 動きの組み合わせと響きを覚えることは重要です。
ですから、速く弾く必要はまったくないと言うか、害悪にしかならない。
無意識に演奏できるようになるには、逆説的ですけれど、強く意識しないといけないですからね。覚えるのが目的ですから。
そして平行調の知識を使うと、さらに覚えやすくなります。
平行調の関係を利用しよう
CマイナーペンタトニックとEbメジャー・ペンタトニックは同じ構成音です。前回もやりましけどね。復習です。
tksさんはご理解されていますけれど、一応復習用に作っておきます…
Cmペンタトニック=Cm7(11)

Cm7(11)の第一転回形。構成音はEb,F,G,Bb,C
Ebメジャー・ペンタトニック

構成音は下から、はEb,F,G,Bb,Cで、Cm7(11)と同じですね。
同じ形が別の機能で使えるということですね。つまり、マイナーペンタトニックで覚えたリックは、短3度上のメジャーでも使えるということですね。
5度圏を見るとわかりやすいですかね?

Cmのダイアトニックと、Ebメジャーのダイアトニックコードは当然共通してます。
始まる音の違いだけですから。
視覚的に同じ形で覚えられるのは、パッドの強みですね。
メジャー・ペンタトニックスケール
では、tksさん、更に復習です。メジャー・ペンタトニックも改めてコードを引いて確認してみてくださいね。
12356。ドレミソラ。メジャースケールから、7度4度を抜いたものと考えられますね。コードで言うと、C6.9です。

2度はオクターブ上げると9度ですね。
視覚的な共通性からアドリブのラインも見える
ここが見えてくると、例えばCmaj7の時にG6を弾いてもいい、という代理関係も繋がってきます。
Cmaj7(9)=C+G6とも捉えられますし、もちろん、C+Em7とも考えられますね。ということはGメジャー・ペンタトニック・スケールやEマイナー・ペンタトニックスケールを適用することも可能なわけですね。

視覚的なものはむちゃくちゃ大事なんですよ。特に、ペンタトニックが見えるということは、マイナー7thやメジャー6のコードを含んでる。
そして、マイナー7thやメジャー6に一音加えれば、ペンタトニック・スケールになる。メロディを作るときの参考になりますね。
どうでしょう。我々ハードコア派にとって、いかに視覚が重要なのかは何度強調してもいい。
ブルース・スケールを作ろう
もう、ここまで来たら難しくない。
これはマイナーペンタトニックにb5(#11)が入ったスケール。
4度から5度までがクロマチックになるところが特徴ですね。

ちなみに平行調の関係にあるものはソウル・スケールとも呼ばれる。昔はそんな呼び方しなかったけどなあ… R,2,m3,3,5,6と言う並びとなる。メジャー・ペンタトニック+m3と考えてもいいし、ブルース・スケールを短3度動かすと考えてもいいですね。
b5の1音追加されて、6音スケールになります。
覚え方としては「マイナーペンタトニック + 4度と5度の間にクロマチックが入る」と理解した方が覚えやすいでしょうか。
まずは覚えやすいところから覚えていきましょう。
Cm7(11)はtksさん、既に見えていると思いますので、それにb5を加えた形という形でもありますね。
大事なのは、常にコードと結びつけることです。 パッドの見方を変えた瞬間に手法を切り替えられるようになりますからね。
ブルーノートについて
ブルーノートについては教科書的な説明だとこうなりますね。
ブルーノートは伝統的には長音階(メジャースケール)の第3音・第5音・第7音を低くした音。記譜上は一般に ♭3, ♭5, ♭7 として扱われます。
そもそもブルーノートというのは、3度なら、長3度と短3度の間くらいの音程です。凄く単純化して話しますけど、もっと古い世代のブルースの人だとこのブルーノートにもたくさんバリエーションがあります。
西洋の12音階とは別のシステムなわけですね。鍵盤の間に落ちてしまうような音です。
ギターやサックスや歌ならその「間」の音を出せますが、鍵盤やパッドでは出せない。
特に、メジャー3度とマイナー3度を両方使って、 その「濁り」を表現するわけです。 もちろんb5と5度を使ってもいい。このあたり、地獄プランでたくさんやってますよね?
「愛人と恋人と妻の間のようなものか…」とtksさんは理解されてるかもしれませんけど、それは似て非なるものです…
刺されないようにしてください…
リアル地獄になっては、ダメ、ゼッタイ!
コードをブルージーに弾こう クロマチックアプローチの適用ファンク、ソウル、ジャズ、ゴスペル、そしてブルースらしさを生み出している方法論の一つにクロマチックアプローチがあります。ソmurinaikurashi.com
ドミナント7#9に付いて考えよう ブルースの重力
tksさん、レッスンで話しましたけど、ちょっと考えましょうか。
これはブルースを象徴するコードです。
C7(#9)

5度は省略してあります。テンションがある場合は5度は省略される場合が多いです。
#9って要するにマイナー3度なわけですね 。
短3度と長3度が共存するということはコードシステムから矛盾するわけです。「メジャーかつマイナー」みたいなものはない。
tksさん的には、「既婚にして未婚(心は)はアリよりのアリ…」と思ってみえるかもしれませんけど、日本の倫理観、そこまでブルースマンに優しくないですからね…
となるこのマイナー3度をテンションと解するわけです。
ジャズでいかなるコードもドミナント7thに置き換えて考えることがあるというのは、こういうブルースの重力に引っ張られてると考えているとわかりやすいんじゃないでしょうか。
このあたりはブルース・ステディでやりますけど。
tksさんとgoryugoさんしか喜ばないのではと若干危惧はあるんですけど…まあ、いいか、ハードコアなコンテンツだから…
maj7の長7度が引っ張られたらドミナント7thに。
マイナー7thの短3度が引っ張られたらドミナント7thに。
ハーフディミニッシュの5度が3度が引っ張られたらドミナント7thに。
ブルースの重力はそれくらい強力なんです。
ですからライブだと全然違うコードで弾いたりすることも普通なんですね。
で、この#9を含んだものを、並べるとどうなるか。みてみましょうか。
R,m3,3,5,b7です。
これも、ドミナント7th上で弾いてみてください。3度にクロマチックアプローチするパターンが見えるはずです。
コードの様々な修飾、ブルーススケールからちょっと考えてみると面白いかもしれませんよ。フフフ・・
運指の基本原則 - 同じ動作を連続しない
今回のもう1つの大きなテーマは運指でした。Discordでめっちゃ話している奴ですね。
パッドで楽に、そして高速に弾くための原則はこれに付きます。
同じ動作を連続しない。指を極力使わない。
同じ動作を繰り返すのは疲れるというのもありますけど、パッドに接地させる、引き上げるという2つの動作が入るより、1モーションで出来るものを選択するということですね。
優先順位は:
1. 手首のオルタネート(左右交互)
2. 指を使う(2発打ち、片手で2音)
何故か。大きい筋肉は疲労しにくい。そして、 手を落としてから指を使えば1モーションで2発打てるということですね。
ドラマー的な発想かもしれませんね。
2発打ちのルール
上行時と下行時で使う指が違います。スケール練習は、スケールの配置を覚える練習ではなくて、スケールの響きと手の動きの学習のためにやるものだと考えましょう。
上行する場合:
- 右手: 人差し指スタート
- 左手: 薬指スタート
下行する場合:
- 右手: 薬指スタート
- 左手: 人差し指スタート
回内・回外を使う
さらに、回内・回外(手首の回転)を使えばクロマチックで2音はワンモーションで3音打てます。更に掌屈を使えば4音、背屈まで使えば5音。指のスライドを入れると6音。
これは、また、技術編でやります。
例えばオクターブを弾く際に、回内・回外を使ったほうが楽なのは実感されたんじゃないでしょうか。
オクターブを弾くときのフォーム、右手と左手で違う指を使う意味もこれでわかりましたかね。
速く、楽に弾くという観点から考えた時に、解剖学的な理解はあると楽なんです。
撓屈(親指側に動かす動き)と尺屈(小指側に動かす動き)で稼働域は違う。
ストレッチは避けるべき、出来るだけ指を使わないと条件を考えると楽に弾ける観点となると、ポジションはほぼこれになるはずです。
レガートで弾く場合は別ですけれどもね。表現に必要な場合は選択するけれど、それ以外は極力楽に。
無理なフォームは脳に処理させているので、その分をアーティキュレーション、リズム、インプロなどにリソースを振り向ける。
あらためて視覚的把握の重要性
スケールをコードの展開形で捉えると、代理関係が見えてきますよね。
例えば:
- Cmaj7の時にEm7を弾いてもいい=Cmaj7(9)C+Em7
- Em7ということは、Am7もトニックの代理で使えるからAmペンタトニックを弾こう→Am7(11)(メジャーペンタトニックになりますね)=C6.9
- G6.9も使える(Gメジャーペンタトニックですね。Emペンタトニックと考えてもいいですね。)C+G6.9=Cma7(9.13)
全部同じ形の平行移動で弾ける。
ただ、繰り返しになりますが、 理屈だけでは音楽としてワークするかは全く別物です。
分析する物差しとして使うと覚えているといいですね。音楽も言語ですので、文法だけ作ったら、いわゆる非文を作り続けるようなものですから。
ずっと言ってきてるのは、聞いてる量が上限値というのはそういうことなんですね。
テイスティに弾くコツ
マイナーセブンスをただ弾くのと、クロマチックアプローチを入れて弾くのとでは全然違います。
ただ弾くと高校1年生くらいの響き。ダメ。モテ要素ゼロ…
クロマチックアプローチを入れるとバツ1くらいになる。
さらにエンクロージャー(コードトーンを上下から半音で挟む)を入れると、もう民事5件くらい抱えてそうな感じになりますね…
バツ2のこなれ感がありますよね。
tksさんには「すべてモテそうに聞こえるかどうか」で判断してくださいとお伝えしました。
腹落ちされましたね。わかっていますよ。バツ2の洞察力、なかなかのものだと自負しています…
まとめ
tksさん、今回はスケールの覚え方と運指の基本原則、お疲れ様でした。
コードとスケールを別々に覚えようとすると大変ですが、コードの転回形でスケールを捉えると一気に楽になります。
そして運指。同じ動作を連続しない 。 指をできるだけ使わない。 これを意識するだけで、弾きやすさが全然変わってきますので。
次回はアルペジオをいかにモテそうに弾くかをやってみましょうか。ジャズの手法になりますが、装飾編はこれで大体終わりですね。
その後はいよいよ曲作りに戻りましょう。
tksさんがブルース進行だけで1曲作るんじゃないかとドキドキしてます…
これだけ手法やったのにマイナーペンタトニックでゴリ押しというのもありです。tksさん、意外にゴリ押しで口説くスタイルなのかもしれませんしね。ワクワクが止まりませんね…
今回、色々手法も説明しましたけれど、たくさん知ってるのがいいかと言うと全然そうではないんですよね。
それ自体が目的化してしまうところがある。新しい技術を身につけるのは楽しいですから。
自分自身に必要な表現を選択していってください。
まあ、そのためには初めは貪欲にいろんな技術を試していく必要はあるんですけどね。モテというのは、冗談でもあるけど、本気でもあるんですね。技術だけではなくて、音楽そのものを重視する視点を失わないから。
そのうちにtksさんならではの表現が立ち上がってきますよ。
私は仕事ですから、いろんな手法は知ってるし、出来ますけど、好きに弾いていいとなったら、多く手法は使わないです。
モテそうなもの以外はやりません…
テイスティなプレイで、モテまくりライフを目指しましょう…





