ハードコア・パッドスタイル 第1回 フォームについて|うりなみ
今回の企画は、あくまでパッドで弾き倒したい、鍵盤的なボイシングやキーボードで弾くようなものをパッドで弾きたいというハードコアなパッドプレイヤー向けの企画になります。
他の楽器とインプロ合戦になっても戦えるようにしたいあなた。
そんなあなたに向けての記事です…
パッドをシリアスな楽器として扱おうというクレイジーなシリーズ。
鍵盤やギターなど楽器を弾けない人も楽器として扱うための内容などもとりあげていく予定です。
ブログではマニアック過ぎて取り上げられない内容をnoteで書いていきます。え、ブログでもマニアックでは?いや、レッスンなどではもっとマニアックなことやってるんです。
まあ、もうこれだけ書いてもパッドの記事は需要がないからね。
ないならないで、思いっきり振り切れたものを書いてもいいかなと。
2つくらいは売れるといいんだけど…
ブログでは初心者向きで簡単に弾けることを重視していますが(本気)、このシリーズはインプロや鍵盤的な手法などを扱います。かなり応用的な内容も含みます。
動画は付けますし、今までのブログや動画をご覧頂ければ理解できるようにはします。
このシリーズで他にやろうと思っているのは、ギタリストがパッドを弾くための方法論などですかね。ブログや動画で触りもやっているんですけれど。
途中でギターやベースと全く違う、パッドとして独特の考え方が必要になるので、このあたりも書きたい。
両手でメロディとコードを弾く時の方法論とかね。
最終的にはパッド独自の奏法となるMPEなどについて扱えたらいいですね。
要するにブログではちょっとレベルが高すぎたり、こんなことまでパッドでやる必要はないだろうというところを徹底的にやるつもりです。
書けるネタはいくらでもあるので雑多な内容を今後取り上げています。ゴスペルやソウルのフィルインで使われるハーモナイズとかね。
記念すべき第1回はフォームについてです。すごく重要ですけど情報がない。私はフォームを確立するのに大変な時間が掛かってしまいました。
本当はMoveの応用的なボイシングについてやろうと思ったんですけど、まずこれを書いておかないと、今後取り上げる内容が演奏できない可能性もあると思いましたので。
32パッド、64パッド、200パッドでも共通するロジックはあります。
次回はAbelton Moveなど32パッドの応用的なコードワークについて書く予定です。インプロやアレンジする時のデバイスとして使える知識をまとめていこうと思います。
ルートレス・ボイシング、クローズド・ボイシングや様々なコードワークやテンションのコントロールなどを行いたい人にとっては他のパッドでも応用できる内容を扱います。
64パッドで弾けばいいし、なんなら鍵盤弾けばと言われそうですが、この記事はあくまでパッドで究極のプレイを目指すハードコア路線ですので…
こちらの記事で、トライアド、転回型、4和音についての説明はしてあります。多くの方にとってはここまでの内容で十分楽しめると思います。
今回は、なかなか取り上げられなかったパッド演奏時のフォームについてです。
ブログもフィンガリングなどについては取り上げてあるのですが、フォームについては書いたことがありませんでした。
自分なりのスタイルがここ数年で固まって大きく変わることはないと思いますので書いておきます。
MPE対応にするのが思ったより時間がかかってしまいました。大変でした…
フォームが適切であるかどうかで技術の上限はある種決まってしまうようにも思っています。
では、ハードコアパッドスタイルにようこそ…パッド沼、楽しいですよ…
追記:2025/04/06
ハードコア・パッドスタイルが全記事読めることに加えて、そちらでしか読めない記事、動画、プロジェクトファイルがあります。
パッド演奏時のフォーム
32パッド、64パッドでフィンガリングは問題とされることはありますが、パッドの演奏時のフォームについて語られることは少ないと思います。
ピアノなどのアコースティック楽器と異なり、パッドはどんな押さえ方であっても音は出ます。
パッドのいいところですね。
もちろん、どんな押さえ方をしてももちろんいいのですが、コードワークや演奏する時に手に負担がかかるフォームは故障に繋がりますし、上達のスピードは大きく変わります。
ポイントは どこか一箇所に極端に負荷がかかるようにしない ことです。
注意するポイントの画像や、動作で確認できるチェックポイントを書いておきます。文末に動画をつけておきましたので、フォームを作る練習にご活用ください。
動画でフォーム、動作について話していますので、ぜひ、ご自身で手を動かして自身の稼働域や注意すべき角度、位置などを確認してみてください。フォーム一つで演奏の難易度が変わることに驚くはずです。
といっても人によって柔軟性も違うので、パッドはフィジカルに恵まれている人はどんなフォームでも弾けてしまう楽器でもあります…
ちょっと手や指や肩が痛むんだけれどという方は、意識されると楽しくパッドが弾けるはず。
痛みはないんだけど、速いパッセージがうまく弾けない。疲れやすい。そういう方はフォームを変えることで改善できる事が多いはずです。
私は事故の後遺症で健康な人ほど、様々な部位の可動域がありません。それでもパッドは演奏出来ます。
楽しい楽器ですから、とにかく怪我をしないように気をつけましょう。では、具体的な注意点についてみていきましょうか。
お手元に是非パッドを置いて試してください。
手首に負担をかけない
重要です。
パッド、スラントした台を使われている方も多いと思うのですが、実は結構手首に負担がかかっている場合があります。
傾斜がきつすぎるものは実はちょっと注意が必要だと思います。
高速なプレイが出来ない、疲れるという方は手首の位置を意識されると一気に楽に弾けるようなるかもしれません。
手首を上に上げる(背屈)場合の可動域は平均60度から70度とのこと。
手首を常に上にあげていると手そのものの重みを使うことが難しいはずです。上方向、下方向へのポジション移動も難しくなる。角度ありと角度なしで上下の移動をしてみてください。
もし動きが苦しくなるようなら角度が高すぎる可能性があります。
パッドの技術は極限すれば、押さえる動作、ポジションを移動させる動作の2つしかありません。この2つを阻害する動作を無くしていくこと。それを追求していく必要があります。
ポジション取りなどでカバーできることもあるのですが、そもそも手首に力が入っている状態でコントロールするのは難しい。
難しいことを練習するのではなくて、いかに簡単に弾けるようにするか考えることが大事です。どの楽器でも共通する考え方ですね。
パッドを指で押さえるというより、手首や前腕の重さをのせて弾くことが出来ると疲労感は減らせる と思います。
どの楽器でもそうですが、 極端にどこか一部が緊張しているフォームは故障を招くことになります。
緊張することのデメリットの多さを理解すると怪我のリスクは減り、上達の速度は上がります。
手首のフォームに問題がある人はかなり多いんです。そうなるとせっかく練習しても上達しにくいですし、素早いコードチェンジなどやファンク的な刻みは始めから無理ということになってしまう。
せっかく練習しているのに弾けないのは残念ですよね。
リズムの悪さはリズム感の問題だけではなくて、フォームが悪いからリズム表現がうまく出来ないという場合もありますから。パッドも楽器ですからフォームの改善で一発で弾けるようになることはあります。
力が入りすぎると、筋肉の協調運動が阻害されます。拮抗筋(反対の動きを担う筋肉)が同時に収縮してしまうので、動かしにくくなります。BPMが速いものや16分音符の連打などをする時に力む人がいると思いますが、力んでも速くは弾けません。
また、感覚フィードバック(感覚から得られる情報)が低下するために目標とする動作が難しくなります。位置把握とかね。力みすぎるのはとにかくデメリットしかないということを意識してください。
手首がガチガチの状態で一定の音量を出せるか試してみてください。手首をリラックスさせる重要さがわかると思います。
速く弾くためにはそもそも片手でのプレイをしないことなどあるのですが、また別の記事で。奏法のところで軽く触れてはおきます。
ひじの位置
極端に身体から離れている場合はも肩や腰に負担が掛かる可能性ありますね。
肘で体重を支えるような形は僧帽筋も緊張しますし。
とにかく過度に緊張させない事が高速な演奏、長時間の演奏には必要です。
身体の近くに肘を持っていくこと。
まずはそれを意識すると力まないフォームを作れると思います。
スラントしている台の場合、肘を身体の前方に投げ出すスタイルになることが多く、そういう意味でもどうしても負担が掛かりやすいフォームになりやすいです。
DAWの操作で使うとなるとスラントしている意味もあるのですが、難しいプレイなどをする時は、身体の方にパッドを寄せてみてください。
それで弾きやすいようであれば、肘の位置が遠すぎるということです。
肘をデスクに完全に乗せてしまうスタイルより、肘の前部分をデスクに載せるほうが広背筋や僧帽筋などに負担を掛けないかもしれません。

肘の前のほうをデスクに載せている。肘を完全に浮かすと肩に負担が掛かる。
パッドの場合、Moveを別にするとPCに接続するのが前提なので、デスクに設置されている方が多いと思います。
どうしてもそうなると身体に対して前方に設置せざる得ない。肘が身体から遠い位置になる。
そうなると肩など負担が掛かりやすいので、いろいろ試行錯誤されてください。
パッドを身体からどれくらいの位置に設置すれば肩が楽か意識される と適切な肘の位置も決めやすいと思います。
長時間作業をせざるを得ない場合はストレッチなどは出来るといいですね。パッドは新しい楽器でまだ奏法が固まっているわけではない。
パッドが変わるだけでも疲労感、結構変わってきますから…
タッチが強い人は指や手首にかなりの負担をかけている可能性があるので、こまめに前腕、肩、指、首などのストレッチをされるといいと思います。
力まずに演奏できれば一番良いわけですが、いきなりフォームを改造をすることは難しい。
怪我を防ぐためにもストレッチを覚えるメリットは大きいと思います。翌日の疲労感も減りますし。
また、タッチは弱く弾けることはかなり重要になります。ダイナミクスをしっかり表現出来るには弱く弾ける必要がありますから。
痛みがある場所は無理があるところなので、そうならないように少しずつフォームを改造していく形ですかね…
ドロワーなどにパッドを設置すれば、手首が肘より下の位置に来るので肘や肩の負担は減らせると思います。
高さが調整できる台のようなものもあると負担を減らせるはずです。
椅子で調整するのも一つの方法ですが、足が浮くような高さにすると、また腰などにも問題が起こる可能性があります。
ドロワーにパッドを置くのはDAWでの作業を考えると一長一短ありますけれど…
私はLinnstrumentはドロワーに設置しています。パッドを身体の近くに持ってくることが出来ること、肘、肩の負担が減らせるメリットがあります。
また、手の重さをフルに使えます。
そして、腕全体の可動域が確保されているので200パッドの音域を活用できます。慣れたらどのフォームでも弾けはしますが、疲労感が少ないフォームをまず確立することが何より重要だと考えます。
指の形、角度
超重要です。極端なことを言えばここを意識できていれば、 それほど変なフォームになりません。
3点を意識してフォームを私は作っています。
- 肘から指先までで正三角形を作る
- 中指と親指を垂直にする(卵をつまむような形)
- 手首を立てない

これがホームポジション。演奏している時には変わっていく感じですけど、常にこれに戻ろうとしてます。
肘から指先までで正三角形を作る意識なのは肩、肘、手首に負担を掛けないため です。
指の腹で押さえる意識があると常に手首、肩に力が入っていることになってしまいます。 指の側面で弾いている意識 ですね…
可動域を確保するためにどうすればいいか意識していった結果、こうなりました。
ホームポジションでは力が入ってないようにしないと自由に弾けませんからね。
叩く意識があると手首を立ててしまいます。そうなると、高速なプレイや長時間のプレイは難しくなるはずです。
中指と親指を垂直にしているのは手の甲を水平にしないためです 。叩く意識が強いと、どうしても手の甲を上にしてしまいがちですが、 指の力だけで弾くことはほぼないからです。
手首、肘、肩などの強い筋肉、手や腕の重さを使ったプレイが出来るようになると、疲れず、高速なプレイが出来ると思います。
意識としては、指で形を作ったら後は手首や腕の重さをのせていくようなイメージでしょうか。指も動いているんですけど、大きく動くことはありません。
手首を立てない。 極端にやってみるとこういう形ですかね…

指の可動域が狭くなるし、衝撃がそのまま指に伝わるので痛めやすい。
叩く意識が強すぎるとこうなってしまいます。当然、指の可動域は狭くなってしまいます。肩にも力が入ってしまう。
出来るだけ弱いタッチで音が出せる設定が好ましいです。アコースティック楽器と違って、強いタッチで音色変化が起こるわけではありませんから。
手首を立てると手首の回内、回外を利用した連打も出来ない。速いプレイは不可能になります。
アクセントを表現したい時に手首を立てて叩くのではなくて回内(手のひらを下に向ける動作)なら手や腕の重さも載せられますし、モーションが小さくてもアクセントを表現出来るので速いプレイでも対応できます。
パッドの奏法選択
片手で弾くか、両手で弾くかですね。
シングルノートを片手で弾く奏法ももちろんありますが、速度を出したい場合は両手で弾くのが当たり前ですが速いですね。
私は基本的に両手を使って弾いています。
私の場合は、 左手で1音、右手で2音 というポジションを基本フォームとしています。もちろん、状況に応じて変化はするのですが…
横に3パッド以内で弾けるフレーズなら片手で弾くが、4パッド以上なら両手で弾くことが多い。上下に1パッド以内なら片手で弾くことが多い。2パッド以上なら両手を使う 。
概ねこういうルールです。
もちろんフレーズによって変化はします。
なぜこのようになったか。
出来るだけ指のストレッチをしないためです。手を広げるような動作は速度が出せないからです。それなら両手で弾いたほうが速いですね。
強い指であり、巧緻性が高い親指、人差し指、中指、薬指を出来るだけ使うようにしています。
小指はどうしても使わないといけない時のみの使用。人差し指、中指、薬指中心のプレイですね。
親指は下の段を弾く時に使用することが多いでしょうか。後はグリスのときですね。もちろん状況に応じても変わるのですが、基本的に楽が出来る用に常に使う指は考えています。
このあたりは、また説明しますね。まる一回どころか、数回やっても良いテーマですしね。
一見すると合理的に見えないポジションでも両手を使う場合には意味があることも多いんですね。
同じ動作を繰り返すのは、理屈の上では効率的に見えますが、人間の体は同じ動作を高速に繰り返すことには向いていません。反復運動損傷(RSI:Repetitive Strain Injury)を簡単に起こしてしまいます。
腱鞘炎やばね指、手根管症候群ですね。こうなると演奏は厳しくなってしまいます。職業柄、手を酷使してこれらの症状に苦しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
PC操作をするだけでも手が悪くなるんですからPCキーボードより遥かに負荷があるパッド演奏の場合はもっと故障について考えるべきだと思っています。
せっかく楽しい楽器ですしね。ウォームアップが難しいならせめてストレッチはしっかり出来るといいですね。1つのストレッチ30秒程度でも出来ますから。
パッドは押さえ方がたくさんあるので、一つの動作にならずに済むことが出来る。これは鍵盤やギターなどのアコースティック楽器に比べると大きなメリットです。
押さえるポジションが変わったからといって音色の変化があるわけではありませんから。
出来るだけ単一の動作にならないようにすることで、怪我を防ぎ、上達することが出来ます。
パッドの見え方が重要とブログや動画でずっと強調してきたのはポジション取りがうまくいくだけで簡単に弾けるようになるフレーズやコードはたくさんあるということです。
私は片手で弾くのは、ツマミを操作する場合のみですね。いや、嘘でした…あとはピッチベンドやモジュレーションを使う場合ですかね。
右手のほうが左手より使うのは利き手が右手ということもありますので、左利きの方はこのあたりは調節していだければ。
私は左でピッチベンドやモジュレーションをコントロールするからということもありますね。
ただ、 クロマチック上行などは左手を多用しています 。指は小指側から人差し指側に動かすほうが動かしやすいんです。
身体操作系のレッスンを受けたことがある方ならご存知だと思うんですけど、尺骨神経があることや虫様筋や骨間筋が小指側からの動きを楽にしているんだそうです。
人体の構造上そう出来ているわけですね。
人差し指から小指まで動かすのと、小指から人差し指まで動かすのを比べてください。
多くの人は小指から動かすほうが楽なはずです。クロマチック上行は左手、下降は右手にしていることが多いのはこういう理由もあります。
訓練すると人差し指側からの動きも速くもなるのですが、構造的に速く弾けるのであればそちらを採用したほうがいい。とにかく、無理なく楽に弾けるようにする。
こちらの記事、あまり理解されてないと思うのですが、左手を多用する形で説明してあるのはそういうことですね。
PUSHなどは左にタッチストリップがあるということもあります。
とにかく楽が出来るように徹底的に考えるのがハードコアパッドスタイルの基本 ということですね。
片手で演奏する場合は手をストレッチするというより肘や手首の操作でカバーするようにしています。
ストレッチすると手を元の状態に戻す必要が出てくるためです。そのたびに元の形に戻すためのワンモーションが必要になる。
究極のプレイを目指すのであれば動きを省略できないか考えることは大事ということなんですねえ…
限界に挑戦するようなプレイをする場合、片手ではおそらく一定以上のBPMを超えられないと思います。
フィジカルがめちゃくちゃいい人の場合はストレッチしても高速で弾ける人もいるかもしれませんが、故障の可能性は常につきまとうと思います。加齢すると柔軟性は失われますしね。
できるだけ楽に弾ける方を選択することでリズムやアーティキュレーションに注意を向けることが出来る。究極の表現を目指すために楽をしましょう…
動画
こちらの動画の10:50秒過ぎからフォームについて説明しています。ご覧になると左手1音、右手2音でスケールを弾いているのがおわかりいただけると思います。
スケールなどについて知りたい方はこちらもご覧いただくとマスターしやすいのではないでしょうか…
画像と文章だけでは伝わりにくいかもしれませんので、動画を撮りました。
実際、ご自身でフォームを確認しながら試していただけるとより無理がないフォームに出来ると思います。
どこかが緊張していないか、動かしにくいところはないか、(可動域が確保できない)か確認されると、意外に無理なフォームで弾いてることがあるかもしれません。
窮屈に感じる。あるいは指を動かしにくいフレーズがあれば、ポジションの取り方を変えて楽な弾き方が出来ないか考えてみる。
負荷を分散できないか。どちらの手がこの動きは得意なのか。
理解したら正しい動作を反復して脳に記憶させる。
筋力で弾いているわけではない。神経系を整備して速く動かせるようになるので、間違った動きを学習させないようにする必要があります。楽器練習の基本ですね。
リックを練習する意味は言語を覚えるという意味もありますが、こういうフレーズならこう動くという動きを覚えることも大事だからです。
インプロする時に瞬時に弾けるようにするためには必須となります。フレーズ練習回でもやりましょうかね…
手首を立てない重要性はご覧になってお試しになるとよく分かるのではないでしょうか。
パッドと指の接地面を側面にしているのは、 グリスやMPE対応のフォームでもあります。 早い段階でマスターするとMPEを使ったプレイをしようとする時にフォームを変えずにすみます。
私はフォームを変えなければいけなかったので、2022〜2023はかなりしんどい時期でした。
Note PB,slideのプレイの時に手首を立てたフォームだとコントロールが難しいんです。そして指先だけでピッチ変化のスピードをコントロールするとも難しい。肘を浮かしたフォームになりがちですからね。
となると肩が関与する割合が増えるので、普段のパッド演奏では使わない動きを学習する必要が増える。肩で手全体を正確に動かすのはびっくりするくらい難しかった。
私の可動域が狭いこともあるとは思うんですけれど。
Note PBのコントロールが上手く出来なくて本当に大変でした…
でもある日、手首を立てる動作でスピードを変更出来ないかと思いついた。
ブルース・ハープやスライド・ギター的なしゃくりを表現出来るなと試したら楽に出来た。技術が上がったというのではなくて、身体の使い方を変えただけです。練習の時は体の感覚を大事にしなければならない。
感覚フィードバックが鈍いとそれもわからない。だから、過度に力まないことは大事なんです。
手首を立てるスピードでピッチなどのニュアンスをコントロールすることは難しくない。
基本的にグリスの動作に加えるだけだからすでに習得している動作なんですよね。
分かればなんて事ないんですけど。開発までに時間がかかってしまいました…
指数関数的な変化を指先だけで表現しようとするとそのコントロールの難しさに驚くと思います。
楽にできるフォームを知ることが大事ということですね。
Linnstrumentを購入してフォーム改良するのに2年間掛かってしまいました。自分が奏法を開発するしかないので、仕方ないですけれどもっと早く気づいていたらと思います。
MPEに関してはパッドがもっとも他の楽器と違う表現が出来ることなので、ハードコアパッドスタイルでは最終的に取り上げたいと思っています。
たかがフォームではあるんですけど、初めの選択で習得できない技術も出来てしまいますし、上達のスピードも変わります。
動画もぜひご覧いただき、楽に弾けるフォームを試行錯誤してください…
補足動画
上下の運動が難しいこと、コードはたとえ片手で弾けても、出来るだけ両手で弾くほうが良いこと。手の重さなどを使う練習などについて話しています。
追記:2025/01/31
主にインプロと理論を教えている三井田くんがレッスンについて書いてくれました。三井田くんはマルチリード奏者でとても臭いサックスを吹きます。
フォームの作り方に参考にもなると思います。
PCキーボードのイメージというのはいいですね…






