ハードコア・パッドスタイル 第2回 パッドのメリット・デメリット 他の楽器と渡り合うために|うりなみ
ハードコア・パッドプレイヤーの皆さん、こんばんは。
パッド沼にようこそ…
誰一人として購入されないならこのコーナーもやめようと思っていたんですが、前回、お買い上げいただいた方もいらっしゃったので継続します。
ブログの中で長らく続いた 押して覚えるコードとスケール は終了し、noteのこちらのコーナーでは楽器としてパッドの可能性を追求していきます。
ブログやYouTubeではあまりにもマニアックなためにそれほど見られなかったものや、内容的に高度で楽器としてパッドを扱おうという人以外には「そこまでやらんでもええやろ…」というものも扱います。
こういうやつですね。あと2回くらいはやりたいんですね。
ブログで書いても、YouTubeでやってもおそらく読まれないですから。
純粋にパッドの演奏というだけではなくて、ベースを弾けない人が打ち込みなどでも使える知識ということで、自分がレッスンでやってる内容をかなり薄めてやったものです。
「え、薄めてこれ…やば…」と思われるかもしれませんけど…
ファンクをやるために歴史を知ろう 1 始まりと南部ライブ配信を再開して、前回リクエストがあったパッドでファンクをやるということに決定しました。昨日はライブ配信、お付き合いくmurinaikurashi.com
レッスンではこういった歴史的なものからはじまり、奏法、機材の歴史、レコーディング、実演とやっているわけですね。音源を聞く時間も長いです。
同じコード進行であっても違うアプローチしている例とか。実際にパッドで演奏したりね。いくつもの例を見せないとわからないですよね?
ブログや動画だととんでもない量になってしまうので、薄めざるを得ない。
レッスンだと練習してもらったり、レビューも入るわけですから…
追記:2025/04/06
ハードコア・パッドスタイルが全記事読めることに加えて、そちらでしか読めない記事、動画、プロジェクトファイルがあります。
今日は32パッドの話に入る前になぜパッドを使っているかという話からしていきましょうか。
パッドの可能性と問題点がわかるはずですし。究極のプレイを考える時に自分の楽器について知ることは大事なことですし。
32パッドについても書いていたんだけど、15,000字超えることになったので流石に特濃過ぎますからね…
でも、32パッドの情報を抜いて、書き終わったら12,000字超えていたので正解やな…(追記したら20,000字超えました…)
今回はパッドの楽器としての特性について書きます。
あと、どういうパッドを選べばいいのかということもね。他にもパッドでプレイする時にあるといい機材についても見ていきます。
ハードコアパッドプレイヤーの目的は、他の楽器と比するレベルまでパッドで弾き倒せるようになることとにしておきましょうか。
そのためにはパッドのメリット・デメリットを知っておく必要があります。
苦手なものではなくて、得意なところで他の楽器と勝負できるように考えなければいけない。
機材的にもどういうものを選択する必要があるかということも知っておくといいです。
ハードウェアも自分で調べるとなるとなかなか大変。スペック上ではいいんだけれど、実際に使うと今ひとつだった。そういうことはかなりあります…
すでにブログにも書いてあることではあるんですけど、いい機会なので現在の考え方をまとめました。
究極のパッドプレイを考えていったら、私と同じ結論になるはず。
時間を買えます。私が今までに買った分の機材の金額を考えたら笑えてきますね…
いやあ、記事にしてないもの考えると周辺機器も大変な数を試しているんです。
特にエクスレプッションペダルはたくさん実験しました。ハハハ…
パッドはギターと鍵盤の中間的な性質を持ちます。
譜読みはやや難易度が上がるものの、ハーモニーやインプロのためのサウンドは理解しやすい。
この事が大きな私達パッドプレイヤーの活路になるのではないかと思っています。
手前味噌ですが、なぜパッドを使うようになったかと言うきっかけから話しますね。
そうするとどこにパッドの面白さを見つけたのか。なぜのめり込むようになったのかもわかって頂けると思いますし。
なぜパッドを使うようになったのか
もともとは、ノン・キーボーディストが鍵盤を弾けるようにするレッスンをやっていました。正確に言うと、レッスンの中でそういう時間をとっていたら、意外に需要があってレッスンとして独立したような感じです。
その事がパッドを使うきっかけになったということですね。
管楽器やギター、ベースなどでスタンダードのアナライズやホーンの積み方などをやるにはどうしても鍵盤を覚えて貰う必要があったからです。
メロディとコードを同時に弾けるとなると、ギターよりは鍵盤をマスターしたほうがいい。
まあ、ギターは練習していくうちにコードソロなどやるようになれば出来ると言えば言えるかもしれませんが、それは習得コストが鍵盤を覚えるよりもずっと高いですから…
「DAWを使えばええやん…」と、ハードコア・パッドプレイヤーの皆さんは思われるかもしれませんが、生楽器は専門性が高くて、DAW覚えるまで至らない人も多いんです。
レッスンではDAWも使うんですけどね。それでも大変な負担です…
鍵盤に加え、DAWも覚えるとなるといくら時間があっても足りない。
プレイヤーのためのDAWの使い方みたいなのも教えることもあるんですけどね。このあたりはまた本コーナーでやってもいいですね。
Abletonじゃないもの教えてることのほうが多いんです。こんなブログやっているのに…
ノンキーボーディストの負担を減らすにはパッドがいいという結論になりました。何故か。
習得コストが鍵盤は高い
ノンキーボーディストでバリバリにアドリブ出来たとしても、鍵盤が弾けないといろいろ大変なんです。
DAWを使うにしても、マウスでポチポチ入力するのって、どう考えても生産的ではないですよね。ストレスも溜まりますし。
じゃあ、鍵盤覚えたらいいのでは?と思われるかもしれませんけど、それも大変なんですね…
習得コストが掛かりすぎるわけです。
ジャズの場合はすべてのキーでバッキング出来る事とリードシートのメロディくらいは弾けないと分析も難しい。
となるとメイン楽器がある人が習得することは難しいです。
分析のために最低限の演奏技術を学ぶと言ってもそれがなかなか大変。
こういうのを講座としてやってたのは自分が知る限り、ジャズスクールのラングさんくらいじゃなかったかな。
鍵盤を弾けるようになるには数年単位での訓練は必要です…
習えば時間は短縮できますけど…
一生音楽はやるんだから、鍵盤覚えるに時間を掛けてもいいという考えもあるとは思います。
ですけど、メイン楽器を極めたい人にとっては厳しいですよね。
可処分時間の多くをメイン楽器の練習に使うわけですから、サブ楽器の技術習得している時間分、メイン楽器の上達は遅くなる。
社会人だと繁忙期になると全然練習できないなんてこともあるわけですし…
ある程度反復しないと技術は身につきませんしね。「理解する」のと「出来る」のとは全く違います。
コードを簡単に弾けてメロディもさっと弾けるものはないかとなると、パッドは物凄く手軽なんですね。
DAWとの親和性も高い。コストを減らせる。
そして、楽器奏者の場合はマイナス・ワンを作れるかどうかは結構大事なわけです。
もちろん、そういう教材もたくさんあるわけですけど、自分の技術的な課題を克服しようとしたら、適切なBPMに出来たり、苦手な部分だけ繰り返すようにしたり、苦手なキーを集中的に練習出来るようにする必要がある。
となるとDAWを使えると良いですよね。パッドならフィンガードラムも出来ますし。可能性があるなと。
マイナスワンを先生が作ってくれるところもあると思いますが、自分で作れたほうが断然いいわけですね。
DAWと親和性が高く、コードが弾きやすい。パッドはそういう意味でも良いと考えるようになりました。
ただでさえメイン楽器の練習が大変なのに、鍵盤の習得とDAWの習得となると負担が大きすぎる。基本的なコードが弾けるからってもちろんそれで終わりではありません…
そしてホーンアレンジなどをするとなると、Drop2などのボイシングを鍵盤で弾ける必要がある。
もうそれだけで大変な苦行です。音を聞けばわかることが、鍵盤が弾けないためだけに物凄いコストが掛かってしまう。
普通にコードが弾ける上でトップノートから考えていく必要があるわけですね。ホーンアレンジをするとなると。
鍵盤はDrop2を弾くだけでも大変。そして12キー全部弾けないとメロディをハーモナイズなんてとても無理です。
コンセプトの理解、楽器の演奏能力、記憶と複数のスキルが要求される。となると学び続けるのも難しい。
そして、インプロのためにコードとメロディが弾けたり、マイナスワンが作れたらいいという人にとって、コンセプトを理解するためだけに鍵盤を覚えるのはどうなのという気持ちもありました。
もちろんギターやベースでルーパー使って覚える人もいるとは思うんですけど、弦楽器だと構造上ボイシングで出来ないものもあったりするわけですからね…
同一弦上の音は発音できない。だからClosed Voicingは出来ないものも多いわけです。音を確認するのにメイン楽器では出来ないとなると鍵盤を使うしかない。本当に基本的なところからメイン楽器が使えない。
ホーン奏者はもっと大変ですね。日本だと吹部上がりの人で特に男性だとピアノは弾けない人が多い。そもそも管楽器は基本単独で和音は出せないですから。
だから、本当に鍵盤以外の人がハーモニーを学ぶのは大変なわけです…
鍵盤を弾けない人にとってはテキストの譜例として取り上げてあるものですら弾くのが大変。
頭の中でサウンドが鳴るようにするためにはさっと弾けないといけないわけですけど、鍵盤が不得手だと、音楽そのものに集中することが難しい。
1小節前に弾いたものを弾き直すなんてのも大変な手間です。
キーをサッと変えるなんてことも難しいですね。白鍵、黒鍵という視覚情報も変わってしまいますし、フィンガリングが変わってしまいます。
同じ音程関係の和音を動かしたりするものを、Constant Structureとか言うんですけど、もう鍵盤だと大変。鍵盤を弾けない人にはどれも指使いが変わったりするわけです。
Herbie大先生や、Chick Coreaもやりますし、Bill Evansもやりますね。モテそうな感じのやつですね。
こういうやつです。Fmaj7-Abmaj7-Dbmaj7-Gbmaj7-C7sus4と弾いてCmaj7に解決してます。前半4つなんか同じ音程関係のものにありますよね。
聞いたらなんてことないですけど、鍵盤だと大変です。
全部フィンガリング変わっちゃうから。譜面でしかなかったら、譜読みも鍵盤も苦手な人だと1日掛かっても弾けないかもしれない。
パッドなら押さえ方わかったら楽勝で弾けますね。5分あれば弾けますよね。
そして、こういうConstant Structureはサンプリングの影響もあってか、たくさん使われるようになっているんです。
ジャズだけじゃなくて、R&Bなんかでも多いですね。80年代のUKなんかはこういうもの多い。
と、まあ、こういう基本的なコードすら弾くのが難しいというのは音楽から遠い。
だから、ずっと良いものがないか探してきた。その目的に合致するのがパッドだったということです。
ではパッドの習得コストの低さ。強みについて見ていきましょう。
パッドは習得コストが低い
鍵盤に対して、パッドは習得コストが低いです。 視覚情報が音によって変わることはない。同じ形で押さえられますし。
さっきのConstant Structureの例なんかがそうです。
同じコードに関して「複数のフィンガリングがあって大変…」と言う人もいらっしゃるかもしれないですね。
でも、おそらく、そういう方は実際にはパッドをそれほど弾いてはいない んじゃないですかね…
というのは実用的なフィンガリングと考えると実はそれほどパターンがないからです。
そうなんです。実は。
前回の記事で特に手によって得意な動きがあるという話をしましたね。あの辺り考慮すると弾きやすいポジションやフィンガリングは絞り込まれるんです。
追記:2025/02/04 第3回でかなり突っ込んでやりました。
まあ、それを自分で検証するのは面倒くさいと言えば面倒くさいか…
今までの動画や記事でいろんなフィンガリングを書いています。
せいぜい、フィンガリングも3つ程度までに収まるのは、こちらをご覧頂ければわかるかと思います。
バッキングだけなら2つフィンガリングを覚えれば概ね対応できる。
まあ、大変といえば奏法が確立していない難しさがあるかもしれないですね。
でも、ハードコアパッドプレイヤーのみなさんなら大丈夫です…
この記事を読むようなガチ勢のみなさんは練習も大好きなはずですからね。
このコーナーでは私がレッスンするときやギターや鍵盤などのやり方をパッドでやるにはどうすればいいか試行錯誤したものを取り上げて行くので、時間は買えると思います…
まあ、でもハードで解決するやり方もありますよ。
ハードコアパッドプレイヤーなら200パッドのLinnstrumentを購入してしまえば、音域は5オクターブあります。
ですからコードに関しては一つのフィンガリングで弾けてしまうかもしれません。
入力の限界があるから、全てに当てはまるわけではないのですが…
12キー全てを訓練する必要がある鍵盤と違って圧倒的にコストが低いですね。
**そして音域以外は鍵盤で弾けるコードはパッドですべて弾けます。
**これはギターやベースにはないメリットですね。
4度のクロマチックのメリット
また、ギタリストやベーシストは4度のクロマチックで弾くならばギターやベースの知識を転用できるところがある。
途中でギターやベースの知識だけではなく、パッド独自の知識も必要になってくるのですが…
4度のクロマチックを選んでいる理由は他にもあって、フィンガリングが現実的で速度が出せるということもあります。
難しいものを上手に弾くのではなくて、パッドが得意なものを知ってそれをうまく弾く。この事は大事です。3回の記事読むと今回の記事の意味もよく分かると思います。
また、4度堆積和音はモーダルなものをやる時に多用するわけですが、これが圧倒的に弾きやすいこともあります。これご覧いただくとわかりますかね…
テンションを弾くときにも便利になるわけですね。これは32パッドの時にもかなり活用します。 覚えることを少なく済ませられるんです。
パッドを導入する際に様々なレイアウトを試したのですが、コードを弾くには適切でもメロディを弾くには適切ではない事が多かった。
パッドが出た頃複数のレイアウトで2年ほど研究しました。2009年か10年くらいでしたかね…ちょっと記憶は定かじゃないんですけど。
Launchpadをカスタムスクリプトでいろいろなチューニング出来るようにして実験していました。ハードコアですね…
オープン・チューニングでギターを弾くことも多いので他のレイアウトの可能性もないかと思っていたんです。
4度はまあ、普通にうまくいくのはわかっていた。でも他に可能性がないか確認したかった。
アコースティック楽器ではないので、どんなパッドのレイアウトでも響きには影響はない。
楽に弾けるならそれに越したことはないですからね。
残念ながら4度のクロマチック以外はアドリブに必要な速度は出せないという結論です。フィンガリングの難易度が上がりすぎるからです。
単体でコードを弾くには適していても曲全体を弾くには難しかったりしますからね。歴史的に残ってきたものは合理的だなとわかった。負けた気がしましたね…
そして、4度のクロマチックだと、ある程度ベースやギターとの関係性が理解できれば、 タブ譜なども実音さえ分かれば利用できてしまう わけです。
DAWを使えば音名もわかるわけですし、譜読みの苦労も軽減できる 。他のリソースを使えるメリットは大きいです。
ポジション取りやレイキング、グリスなどは私はギターのテクニックを転用してパッド用のテクニックにしました。
となると4度のクロマチックが32パッド、64パッド、200パッドには有効だという結論です。
ハードコアパッドプレイヤーのみなさんなら他のレイアウトを試したくなるかもしれませんね。
私の技術力では4度のクロマチックが最も合理的だと言う判断なんですけど、パッドがネイティブ楽器になる人達はとんでもないところまで行くかもしれない。
凄いことが出来たら教えて下さい…
クロマチックアプローチが難しい場合、ジャズやファンク、ブルースいった音楽には不向きというのは大きいですね。
インキーのデメリット
あ、 インキーモードはそもそもハードコアパッドスタイルでは扱いません。
ハードコアパッドプレイヤーは4度のクロマチックだけですべてを弾き倒しましょう…
インキーモードは自由ではないですからね。キーをいちいち変えていたらインプロも出来ませんから。
この記事の中でインキー・モードの限界について話しています。モーダルなものばっかりやるならいいんですけどね。
初めにインキーで覚えると、発展させるのは正直言ってかなり難しいだろうと言わざるを得ません。たかがレイアウト、されどレイアウトです。
4度のクロマチックは集中的にレッスンすれば一日でコードは弾けるようになりますね。
曲を弾くにしても30時間程度あればコード進行は見たらさっと弾けるようになると思います。
このあたりはレッスンしてきた体感ですから、個人差はもちろんありますけど。
変な弾き方で覚えると、大変というのはありますけど、ギターや鍵盤の様に修正に年単位掛かるようなものではないかな。
あとは、 音が視覚的に見えるようになる ことです。コードとスケールのつながりがギターやベースより見えやすいんです。これが最大のメリットかもしれないですね。
ギターやベースでは同一弦上では発音出来ない。でもパッドは違いますからね。
そして鍵盤と違って音と形は一致します。なので、訓練していくと聞いたらパッドが浮かぶようになりますね。相対音感が鍛えられるメリットがありますね。
コードをその場で認識出来ないと結局のところ本当の意味で即興していることにならない。鍵盤でやるようなボイシング、ギターでやるようなボイシングもパッドは弾けます。
こういうのが、シェルボイシングから訓練して行くとマスターしやすいんです。
動画で配信しましたけど、レッスンではもっと徹底的にやっていました。慣れてくると、あ、ここで4度使っているとか聴音皆さん出来るようになるんですよ。
演奏難易度が低い
前回、フォームについてかなり細かい話をしました。
もちろん、まだ奏法が確立している楽器ではないので今後、演奏法は変わっていく可能性はあると思います。
とは言え、音を出すまでに時間が掛かるギターやベースのような弦楽器、管楽器より演奏難易度はずっと低いです。
演奏動画をご覧いただくと曲芸みたいに見えることやっているかもしれませんけれど、前回の記事ご覧いただくとおわかりいただけると思うのですが、割と単純なルールでやっているんです。
そして押さえるポジションが一つとはいえ、ストレッチが必要になる場合がある鍵盤と比べると圧倒的に手軽。
片手で10度音程をピアノで弾くことは難しいでしょうが、パッドなら手が小さい人でも女性でも弾くことが出来ます。
ハーモニーにおいてはパッドはかなり強みがある ということです。
音も視覚的に見えやすい。先程も話しましたね。トライトーンなどは一回認識できるようになるとさっとわかるようになりますからね。
パッドでジャズ的なプレイはしやすいとずっと言ってきてるのはそういう意味もあります。
あと、コードを転回するのも簡単なので、ゴスペル的なプレイに向いています。
「また、うりなみさんはボケてるから…」と思われたかもしれませんけど、こういうオールドスクールなスタイル、パッドなら楽です。
トライアド中心でハモるスタイルで、鍵盤だと全キー弾くのが大変ですけど、パッドなら手形おぼえたら移調は楽勝です。
パッドは一度コンセプトを理解できたら、どんなキーに移調するのも容易なので、多様なスタイルをマスターしやすい。コンセプトや奏法を高速に切り替えることが出来ます。
手が速くなくても、思考の速度で戦うことが出来る。
ここも私にとっては面白いと感じているところですね。
鍵盤は後で覚えたので、全キーをサッと新しく覚えたコンセプトなんかが出来るわけではなかった。
練習したら弾けますけど。
でもパッドは一回弾けたら全キー弾ける。これはすごいことだなと。
技術的には鍵盤のほうが流石に長く弾いてきているのでパッドよりは弾けはするんですけど…
いろいろ楽器を持ち替えることもあって、パ ッドで考えたり音楽を捉えたりするのものとして考えれば、すべての楽器の考え方が統合できる なと。
このコンセプトが私にはハマりました。パッドで音楽をやるときのOSを統合出来たんです。
時間は掛かった。鍵盤弾くのもサックスを吹くのもギター弾くのもベース弾くのも、パッドの考えをそれぞれの楽器に適用してます。
また、複数のポジションを取ることが出来ることで手や指の負担を減らすことが出来ます。両手を使うことが出来るわけですしね。
事故以降演奏能力の大半を失ってしまった自分にとって、痛みが出ない弾き方を覚えられたのは大きいです。
速度も出せますね。
あとは鍵盤に比べると圧倒的にクロマチックで弾きやすい です。これはコードをクロマチックで移動させてみるとよく分かると思います。
伴奏する時に多様なコードワークが選択しやすいということですね。
ハーモニーを弾くのも捉えるのもパッドは他の楽器に比べて有利です。
また、ギターやベースでは同一弦上の発音は出来ませんが、パッドはアコースティック楽器ではないので関係がない。
パッドのデメリット
複数のポジションをとることが出来るのは、メリットでもありデメリットでもあります。
デメリットは 譜読みが難しくなる ことです。なので、私は固定レイアウトを推奨しています。キーはCで固定。オクターブは変更することはありますけれど。
今後ハードコア・パッドスタイルでは特に注がない限りこの形で説明してきます。
譜面、読む必要がない人はその限りではないですけど。
鍵盤の場合は譜面に書かれたものは鍵盤でどこを弾くかは一対一対応していますが、パッドの場合はそうではない。
といっても64パッドの場合は 同音異ポジションは基本的に2ポジション ですから大した負担でもないんですよ。
実は。そしてDAWと併用するならそれほど難しいものではない。
こういうものもありますしね。残念ながらMoveでは使用できません…PUSH3は工夫すれば使えます。
譜読みもジャズ系の人なら度数と音名の両方で読むことは慣れているはずなので、度数で読む練習をしているうちに譜面見たら適切なフィンガリングが出来るようになるので問題はないかと。
分析だと度数でやることも多いから、譜面でこの音とこの音がどの音程関係にあるか認識できれば、適切に弾けます。
レッスンではそういうのもやっています。
このあたりもやれたらいいですね…
ハードコア派のみなさんなら大丈夫ですかね。よくあるパターンを言語のフレーズ集みたいに訓練するようにレッスンではやってるんです。
いきなり長い文章を喋るんじゃなくて、簡単なフレーズから練習する。コード進行でも分解して覚えていく。そうすることで訓練したパターンは自然に手が動くようになります。
弾けないのは練習してないだけじゃないかな。あるいは練習の仕方が悪いんだと思います。
分解したら実はそんなに難しいものではないんですよ。
認識できたら、聞いてるだけでもコード進行はわかるようになりますね。私の師匠のやり方をパッドに転用したんです。
2026/04/03 追記 Chordieのデメリットをなくすために、Webアプリを開発しました。無料です。音源なしでパッドを繋げば音が出ます。
音域の狭さはデメリットとなりますね 。
パッドの音域が広ければ同じコードなどはすべて同じ形で処理できるわけですが、64パッド、32パッドはそうではない。 フィンガリングの工夫が生じるわけです。
まあ、とは言え、ハードコア派の皆さんはそんなことものともしないはず。このあたりは練習法があるので今後取り上げて行きたいですね。
YouTubeには典型的な進行をひたすら弾く動画とかも作ってあるんですけど、解説込みで作り直しましょうか…
64パッドの場合は音域が3オクターブ半ですから、コードとメロディを弾こうとする時に、何かを省略する必要がある。
ここはある意味パッドらしさを生むところだと私は思っていて、それほどマイナスに捉えていない ですね。
また、パッドは ピッチベンド、モジュレーションは不得手 です。PUSH3はMPE対応ですけれど、MPE非対応のものを使うには設定が必要です。
PUSHの場合は、モジュレーションとピッチベンドは切り替え式なので、このあたりは残念ながら弱い。
5年くらい前に書いていましたけど、PUSH3でも解決はされなかったですね。無念…
となると、Touché SEを導入するのも一つの方法ですね。ピッチベンドとモジュレーションとして使えるので。
また、サステインペダルは、現状、PUSHとLinnstrumentしか使えません。
CC64(サステイン)、ピッチベンド、モジュレーションを使えるものをササキさんが開発してくれたので、これをなんとか低価格で販売出来るようにしたい。
これが普及すれば、シンセと同じようなプレイが可能になるわけですから。そうするとLaunchpad Pro mk3とこれでコンパクトながらも強力なシステムが構築できる。
ケースを作るのに、3Dプリンタの値段が大変なことになっているのと、調整できるソフトの開発が必要なので、そのあたり知識がある方はぜひ、ご連絡ください。
ハードコアパッドプレイヤーのために最も必要な機材だと考えています。
また、機材面で言うと、エクスプレッションペダルを接続できるのは現状PUSH2(PUSH3ではないです。)しかありません。
オルガン的なプレイをしたいという人にはエクスレプッションペダルは欲しいはずです。
色々オルガン的なプレイしている動画あります。オルガン・トリオをずっとやってきてるので、エクスレプッションペダルは悲願でした…
現状の解決策はEV-1-WLを導入することですかね…
他にもあるんですけど、これが一番安くて安定しているはずです。
PCに繋いだり、USBで接続したり、MIDIアウトから接続することが可能。USBで給電出来ればいいんですけれど、出来ないのがデメリットかな。デメリットはそれくらいしかないです。
電池はめちゃくちゃ持つのでそんなに心配することはないと思うんですけどね。
あと、プレイそのものには関係ないですけど、PC上でワウペダルとして使ったりするのに便利です。
「鍵盤無しで全部音楽制作するんや…」という私と同じく真のハードコア派を目指す人は持っていていいんじゃないでしょうか…
エクスプレッションペダルはクラファンやいろいろ怪しげなガレージメーカーから購入したりもしたんですけど、安定性考えるとこれが一番です。
本当にこれは大変でした…
無くなったら困るのでもう一台くらい欲しいですね。試行錯誤せず、いいからこれ買っておけと言いたいですね。パッドだけでやるなら必要になるので。
と、他の楽器と対等に渡り合おうとした時に、様々なことを考慮する必要がある。ということで、とにかく買って試して検証ということをやりました…
対策
まず音域に関しての対策はこれです。
一つはLinnsturumentのような200パッドのものを買ってしまうことですね。
ハードコア・パッドプレイヤーの皆様なら購入を検討してもいいと思います。時間をお金で買うぜ!という方はこちらです。
ストロングスタイルでかっこいいですね…脳筋ともいいます…
まあ、買っても使うのに設定の問題や日本語マニュアルはないのでそのあたりがクリア出来る必要はある。
敷居は高いですね…
ですので、もうこの先パッドをずっとメイン楽器にするんやという気合が入った人向けですね。
Linnsturumentはコードというより、MPEのコントロール、接続性などにメリットがあるんですけれど。
サステインペダルもつなげる。DAW、ハードとを選ばず接続出来る、MIDI INに入力すればエクスレプッションペダルも使えます。
そして、本体でピッチベンドやモジュレーションも設定出来るので、MPE非対応のものもいきなりパッドだけでコントロールできるわけです。
一番拡張性があるパッドですね。 パッドが小さいのは非常にメリット です。これはある程度弾かないとわかりにくいかもしれませんね。
パッドは縦の移動は実は横の移動より難しい んです。第一回の記事をご覧になっていろいろ試された方ならもうわかってると思います。
小さいパッドだと、ストレッチせずに音域を広く確保できる。
パッドが小さいとミスショットする…と思われる方。
単純に練習が足りないだけですよ。慣れます。
だって、キーボードでタイピング出来るわけですからね。
でも、どうしてもという人は、タッチが強すぎる。無駄なモーションが大きい可能性があります。
タッチが強いことは本当にハードコアパッドスタイルではマイナスになることが多いんです。
ハードコア派は練習で克服しましょう…
と、ほとんど問題がないように思われるLinnstumentですが、問題がないわけではないです。
連打性能に欠けることと入力の限界があります。
このあたりはRogerさんのサイトをくまなく読めばわかることではあるんですけど。
入力の限界はルールが分かれば、それ以外のフィンガリングを選択すればいいだけなので問題にはならない。
現状コードワーク、音域、接続性ではLinnstrumentが一番高機能というところでしょうか。
あとはMPEを使った時の滑らかなプレイ。2オクターブのグリスが出来るのはLinnstrument200しかありませんから。
これはパッドでしか出来ない表現ですね。パッドでもLinnstrumentしか出来ない表現です。
パッドの場合、鍵盤やギター、サックスなどと対等に渡り合おうとすると、ピッチベンドとモジュレーションの問題に突き当たります。
本体で設定出来るのは大きい。
MPE非対応のものもNote PBなどで弾けてしまうわけですからね。モンスターパッドです。
他のシンセやモジュラーなど繋いでもいいですし。なんならシーケンサもついていますし、Splitも出来るので大体やりたいことは出来る。
いろんな問題が解決されているのは大きいですね。
けれど、流石に40万円近くのMIDIコンはいくらなんでも高い…というのが普通の感覚だと思います。
めちゃくちゃ面白いですけど…
レッスン以外でここ数年鍵盤なしで過ごしているんですけど、問題なく出来るようになったのはLinnstrumentがあるからですね。
まあ、最近は64パッドでオーバーダブすればいいかと思うことも増えたんですけれど。
リアルタイムで演奏することにこだわらないのなら、64パッドでも十分だと思います。
音域の問題に関しては、64パッドなら2つ買うことでかなり音域の問題も解決はできますね。まあそのあたりも実験はしました。
ここまでが、脳筋というか物理的な解決ですね…
128パッド状態でやるなら、片方をオクターブ変更するのが現実的な運用方法ではないでしょうか…
演奏難易度は上がるんですけど、音域を広げるならこれが手軽かなと思います。
「こういうやり方、嫌いじゃないぜ…」というハードコア派のみなさんはこちらに心が動くかもしれませんが、待ってください…
もうちょっと物理的じゃないやり方もあります。
省略、転回形を使うことですね。
クローズドボイシングを使ったり、パッシングコードを使ったりして、プレイで工夫する。
アンサンブルならベースを弾かなくてもいいのでルートを省略したり、音域的に厳しいなら転回形を使うことです。
これは64パッドや32パッドの特徴と考えて楽しむのもありだと個人的には思います。鍵盤と同じことしてもつまらないですしね。鍵盤の手癖がパッドで抜けたのは良かったです。
動画
音域の狭さは必ずしもマイナスではなくて、その制約の中で自ずと特徴が生まれる。
そう思っています。鍵盤やギターと同じことしても仕方ないと思いますし。パッドならではのハーモニーの見え方ってあるんですよ。
いくつか32パッドの演奏例を見てみましょう。
最後の例は、パッシングコードを加えている例です。
音域は狭いけれど、ハーモニーの工夫がしやすいことを活かして、音域は狭くてもハーモニーをどんどん動かすプレイですね。鍵盤でやるよりパッドのほうが簡単です。
パッドのメリットを活かしたプレイをすることで我々パッドプレイヤーは他の楽器との違いを打ち出せばいいんじゃないでしょうか。
もちろん、パッドにしか出来ない表現となるとMPEです。
鍵盤奏者とは全く違う指の使い方になるので、違う表現になる。
メロディックに動かしたり、モジュレーションをピッチベンドで表現したり、かなり弦楽器的な表現が強みになるのではないかと思っています。
鍵盤的にやりたいのなら片手ずつオーバーダブしたっていいわけですからね。制作と考えるとそれでいい場合も多いと考えます。
リアルタイムで弾くのではないのなら、64パッドで事足りるといえば事足りますからね…
オクターブ変えたりすればいいわけですし。無理にリアルタイムで弾くことに拘る意味はない。こだわるとしたら音楽そのものにこだわればいいわけですしね。
ということで、パッドの可能性について見てみました。
では、どのパッドがいいのかという事を考えてみましょうか。
ハードコアなプレイをするためにはどのパッドがいいの?
まずは64パッドから。現存する64パッドは触ったことがあります。取り上げてあるものはどれも演奏に耐えうるものです。
Launchpad Pro mk3
Ableton以外なら、Launchpad Pro mk3が最もいいと思います。
え、あんたAbleton大好きというブログを書いているのにその結論なのと思われるかもしれないですね。
でも、総合的に考えるとLaunchpad Pro mk3なんですよ。好きだからと言って嘘は付けないです…
Chordieも使える。MIDIラーン出来たりするのは大きいです。
PUSH3に次ぐ感度があります。ハードにもつなげますし。そしてなにより安いです。DAWを選ばない。USB接続で給電できる。
Chordieを使えるかどうかは、ギタリストやベーシスト、鍵盤もちょっとわかるんだけれどという人パッドをプレイしたい人にはかなり役立つはずです。譜読みの負担をかなり減らしてくれるはずですから。
PUSH3は工夫すれば使えますけど、正直言って面倒です…
Launch pad Xも入門機としてはいいんですけど、感度はこの2つに劣ります。
Launchpad XはUSB接続しか出来ませんので、外部機器と連携したい場合には問題があります。
Launchpad Pro mk3のパッドそのものはフィンガードラムも出来ます。
DAWを問わない、ハードにも使えると一番多用途に使えると思います。
多用途はLinnstrumentですね。コストと性能のバランスはLaunch pad Pro mk3が一番いいというのが正確な表現でしょうか。
Launch pad Pro mk3は、サステインペダル、エクスプレッションペダルなどは鍵盤に繋ぐ必要があります。
ピッチベンドは手に入れられるものとしてはやっぱりToucheまであったほうがハードコア派の皆さんは満足されると思います。
やっぱり、モジュレーションやピッチベンドが出来ないと他のシンセに比べて表現力が劣ることになってしまいますから。
ただ、初めは慌てて購入しなくてもいいと思います。
ピッチベンドもスケールによって使えるポイントなど異なりますから、技術として学ぶ時間はそれなり必要だと感じています。これもハードコア派の皆さんなら読んでくださるでしょうからやりましょうか。
コスト面では圧勝です。
Launch pad Pro mk3+Touche+EV-1-WLまで揃えてもPUSH3コントローラーより安いですから。サステインペダルを導入する時は鍵盤がいるのがネックと言えばネックですね。
MPEを使いたいなら、Launchpad Pro mk3は外れます。
ただ、MPEがみんな必要かというそうじゃないのでは…
ピッチベンドとモジュレーションでいいという人のほうが多いと思います。
あと、 パッドが小さいのは大きなメリットです。 Linnsturumentほどではないですけれど。PUSH3より小さい。慣れたらPUSH3でも問題ないんですけどね。
手が小さい方やコードワークで勝負したい人は64パッドならLaunchpad Pro mk3はいいと思います。シーケンサーもありますしね。Abletonとの親和性も高いです。
PUSH3
MPEを使うことを前提にしている場合なら、PUSH3は候補になります。
というか、 安価でMPEがフル機能使えるのはPUSH3しか選択肢がない からです。PUSH2でもマルチポリプレッシャーは使えるのですが。
Abletonを使っているのならPUSH3コントローラーがおすすめですかね。
パッドの感度は素晴らしいです。 現状のパッドの中で最高性能です。
フィンガードラムするにしてもゴーストノートを表現できたり、コードで強調したい音だけ強く弾くなんて弾き分けも出来ます。
だいぶ安くなってきましたし。
ただ、基本的にはAbeltonで使うものですからね、実は他のDAWにMIDIデータは送れるのですが、あまり推奨はしません。
コントローラーモードだとAbletonとまた別のDAWを立ち上げることを考えると、煩雑ですし、安定性という面ではPCの負荷を考えるとなかなか厳しい。
DAWはAbletonではない人ならLaunchpad Pro mk3かなと思います。
とは言え、究極のプレイを目指すときには、Launchpad Pro mk3であってもToucheはあったほうがいいと思います。非MPE対応のものを設定するのは面倒くさいですからね…
EV-1-WLはまあ、あると打ち込みに便利だけど、なくてもいいと思います。
PUSH3スタンドアローンは移動を考えた時に重いです… 除外です。
誰か私のスタンドアローンキットかスタンドアローンを買ってくれませんか。コントローラー買います…すいません、余談ですね。
そして、PUSH3スタンドアローン、USB接続だけでは充分に給電されないんですよ。正確に言うと、電力供給が足りない。電源アダプタを繋いでないと、電源が落ちてしまう。
PUSH3コントローラーはUSB-Cの給電だけでいけますしね。スタンドアローンを使いたいという必要性がある人以外は、コントローラーでいいんじゃないかと私は思っています。
普通のパッドなので、フィンガードラムもいけます。 パッドは本当に素晴らしい んですよ。PUSH3。
あとはPUSH3やPUSH2のメリットとしては 音域を半音単位で変更できる ことがあります。ギタリストやベーシストがギターやベースと音域を合わせたい場合なんかは便利ですね。
LaunchPadなどはキーを変えると、ルートそのものが変更になってしまうので。
個人的には譜読みや視覚情報が変わらないようにするために、Cの位置は固定したほうがいいと思っています。譜面読めなくてもいいという方は変えていいです。
マルチリード奏者は固定したほうがいいですね。楽器を持ち替える人はパッドを基準にすると一気にいろいろ整理される思います。
Move
すでに64パッドを持っているなら Move はいい選択だと思います。ハードコア派がメインとして使うものではないと思いますけれど、サブと考えると非常に優秀です。
給電はMacならUSB-Cだけでも出来ますしね。
リンクから大量のMoveの記事がご覧いただけます…
MoveはPCと接続する時に、補助的な役割としても使えるからです。
64パッドで制作の場合は事足りることが多く、 32パッドは足りない音域やキースイッチの利用に適している からですね。そういう時にさっと使えます。
出先で練習できるメリットも大きい ですかね…私はそれが一番のメリットと思っています。
PUSH3スタンドアローンはヘッドフォンもいりますし、本当の意味でのスタンドアローンとは言い難いですから。
楽器奏者でちょっとコードを弾きたいような人や簡易な打ち込みをしたい方にとっては持ち運べるメリットは大きい ですね。
練習スタジオに行ってその場でマイナスワン作ったりも出来ます。
ただ、 スタンドアローンで生楽器系の音色はびっくりするくらい貧弱 なんですね…これはなんとかなるといいんですけどね…
シンセやドラム、ベース系の強力さとはぜんぜん違う。
私はマイナス・ワン作成用途に買ったんですけど、全然その目的では使っていません。
なんですけど、転回形を強制されるので、パッドの見方を変えるマシンとして気に入ってます。
32パッドで訓練すると、64パッドや128パッド、200パッドの左手でコードを弾くスタイルの基礎を固められる。 次回はその観点も加えて32パッドの説明もしてみましょうか。
デメリットとしては、プレイにはベロシティ感度が、PUSH2相当です。悪くないけれど、究極のパッドプレイには向いていません。 感度調整もありませんし。
ちゃんとした弾き方を覚えていなくてMoveを使うとタッチが強くなりすぎるかもしれません。ああ、ちょっと第1回にも追記しておきましょうかね。
第1回はハードコア派の皆さんには読んでいただけると嬉しいんですけどね。第1回読んでないとなぜこういうフィンガリングになっているのかわからないことが多いはずなので。
多くの人がパッドに飽きるのは、弾けないからで、弾けるようになるには適切なフォームと体の使い方を知る必要があるということですね。
感度調整についてはDAWのところで対応法を少し書いています。Control Liveモード限定の技ですけど。
ただ、楽しいんですよね…
サブ機、出先の打ち込み用ならありですね。
後は簡単なスケッチとか。
パッドプレイという観点とはちょっと違ったマシンです。4トラックでも工夫したら色々作れますね。
それこそMoveのコードワーク覚えたら、どこでも遊べるメリットがあるはずです。
Linnstrument
Linnstrumentはもっともハードコアなパッドプレイヤー向けです。 最も接続方法が多い。MPE対応。音域の広さ。シーケンサーまであります。
ルートしか表示しないように出来るので、視覚的にも騙されない。レイアウトの自由度も最も高い。設定によってはルートも表示しないことまで出来ます。
サステインペダルもつなげますしね。なんなら左手側のスイッチでサステインペダルやアルペジエイターの起動も出来ます。
ブラインドで一番弾きやすいのもLinnstrumentなんです。
Speedbumpyという触覚フィードバックが得やすいようなものまでありますからね…
マイナス要素としては同時入力数の問題があります。 理論的に最も効率良く弾けるフィンガリングが使えないことがあります。
開発者のRogerさんによると、そうするとめちゃくちゃコストが上がってしまうんだそうです。
パッド式との違いですね。MPE対応で作ってるからそもそもの設計思想が違います。
まあ、とはいえLinnstrument200だとパッド数は多いですから、使えるフィンガリングで弾くだけなので私は困っていません。
ただ、 一般的なフィンガードラムには向いていませんし、連打性能が欲しい場合は他のパッドも必要ということになります。
まあ、Linnstrumentを買うような人ならもういくつかパッドを買うだろうから問題にならないかもしれないですね。私みたいに…
コストが低ければね。もっとおすすめできるんですけれど。
ただ、多くの方にはは64パッドで足りるんではないかと思います。
MPEを極限まで使いたい。音域を欲しいという方はLinnstrument128や200に挑戦されるのがいいと思います 。物凄い楽器ですよ。これ。
習得コストは最も高いです。出来ることが多いから当然ではあるんですけれど…
2台持ち
先程少し紹介しましたけど、片手を完全にコードなどの入力に使うということもありですね。
ただ、その場合は左右でオクターブが違うように設定するのがいいと思います。
パッド2枚でもまあ、弾けます。
こちらをご覧いただくと実験の過程がわかりますかね…
横にパッドを拡張するような形(Linnstrument128)のような使い方はLaunchpadなどでは出来ません。
先程書いたように音域を半音単位でずらすことが出来ないので。
PUSHなどとLinnstrument,Launchpadなどのパッドを組み合わせるのはありです。安価に音域を拡張できます。
PUSHの場合はMIDIマッピングが出来ませんので。欠点を補完できます。
DAWについて
パッドをDAWにつなぐならデフォルトでおすすめはBitwigかAbletonですね。
え、あんたあんなにAbletonの記事書いてるのにBitwigなのと思われるかもしれませんけど、Bitwigは堅牢なんです。
サンドボックスという仕組みがあって安定していることもありますしね。PUSHもつなげますし。(つなげるんですよ。実は…有志がとんでもないもの色々作ってます。)プレイの時に、余計なこと考えたくないですよね。
Abletonのメリットは、PUSHがネイティブで動くこと。DAWがAbletonで制作もバリバリやるぜというのならPUSHとAbletonはやっぱりいいですよ。
タッチの問題がある時にVelocityエフェクトが使えることでしょうか。感度調整の代わりに使えます。
Moveなんかにはなかなか便利に使えますね。
Moveはスタンドアローンでは感度調整出来ないわけですけど、Control LiveモードではVelocityを使うと重宝すると思います。
第1回で強調しましたけれど、タッチが強すぎるのは怪我につながることに加えて、ダイナミックレンジを狭くしますし、奏法上の限界が起こりやすいです。
そういう時にVelocityをうまく使うと、無駄な力が抜けるかもしれません。
ちょっと究極のパッドプレイとは別になるんですけど、Drumrackを使う時にキックだけは音量の変化は無くしたいとか、そういう時にそれぞれのパッドにアサイン出来るのでなかなか無茶な事が出来ます。
このあたりはブログでは書いていませんね。
まとめ
私は、手の問題があり、ギターや鍵盤の演奏能力の多くを失ってしまった。演奏出来はしますけれどね。
だから、パッドで何でもかんでも弾きたいと考えてきたわけです。
もっともパッドが身体に負担がなく弾けることで、パッドの可能性を探っていったという面があります。
パッドで出来ることは、多分皆さんが思っているよりたくさんあるんじゃないかなあ。
パッドの構造的な話もプレイには必要だということで、次回こそは32パッドについて話していきます。
かなりハードなどについて突っ込んだ話もしましたけれど、こういうの自力で検証するのはなかなか大変ですからね。ハードコア派の皆さんの時短になると嬉しいです…
一部も売れなかったら更新はやめようと思いますけど、一部でも売れるなら書き続けたいと思ってます…
Stiringさんの質問への回答
ご質問いただいたもの、返信したのですが、500文字という文字制限がありましたので動画にしました。
32パッドのところでも取り上げようと思うのですが、取り急ぎ動画にしました。
スケールを覚えるのと、指の巧緻性の訓練を切り分けたほうが上達は速いと思います。
PUSHとの違いはポジションは多くないということですね。今回はキーCメジャーで考えました。
他のキーでもまず、ホームポジションを考え、それ以外2つないか考えると言う形で練習されるとスムーズにスケールを覚えられると思います。
64パッドを2枚使ってLinnstrumentのように使えないかについてのご質問への回答
追記:2025/02/03
2台持ちについて、ブログでお問い合わせ頂いたのでこちらでも追記しておきます。
音域を拡張したい場合、64パッド2つをLinnstrument128のようにつなげたいとします。ですが、残念ながらプレイを考えるとそのような方法は現実的ではないと思います。

PUSH3は最低音をAbに設定した。
Launchpad はルート(赤色)の位置が固定です。音域を変えられはするのですが、 ルートの位置は変わりません。
今回の写真では、Launchpad Proはルートの位置が変えられないので、Cのままにして、PUSHの音域を変更しました。
パッドの距離があるからパッドをまたぐようなボイシングは出来ません。
2台Launchpadをつなげるとすると、ルートの位置が変えられない以上、Linnstrumentと同じような形にするのであれば 右側のパッドの左下がAbになるわけです。
となると視覚的に混乱する可能性が高いです。
出来ると言えば出来ますね。でも、デメリットがかなり大きいと思います…
第3回でパッド上に音を視覚的に展開できるかどうかはパッドの演奏上の技術として大きいということについてかなり強調しています。
ギタリストでいうとインレイが3フレットまでとそれ以降で違うところに入るみたいなものですかね。4フレットに入りはじめるようなものです。
パッドの大きなメリットは視覚的にシンプルに捉えられるということですから、個人的にはあまりおすすめはできないです。
即興する時に右側のパッドと左側のパッドで変換する時間が掛かってしまうのは即興することを考えると、なかなか厳しい。淀みなく演奏するのは厳しいだろうと思います。
私もLinnstrument導入前に試したのですが、あ、これは自分の技術がおかしくなると思ってやめました。
ですから、2台持ちの場合は、128パッド実験という動画であるように、右側のパッドと左側のパッドでオクターブを変えるようにする方法が音域を広げるのであれば、現実的かなと思います。
WebcomponentなどでLaunchpad Pro mk3などは音域は変えられるのはわかっていますが、ルートの位置が変化して音域を変えられるかどうかは不明です。
M4Lなどで色々やろうと思えば出来なくはないかも。ただ、パッドとパッドの距離があることを考えるとLinnstrumentのような運用は難しいと思われます。
Linnstrument、もうちょっと安いと良いんですけれどね…
余談ですが、Linnstrumentは表示をいろいろ変えられます。ルート以外は見えないようにする事もできます。
パッドで譜読みをするためにはRをCに固定することがもっとも合理的だと思いますが、そういう時にCメジャー・スケール以外のキーで弾く時に点滅しているスケール音が邪魔になることがあります。

Linnstrumentはそういうところがよく考えてありますね。
慣れるとLinnstrumentは全くパッド見なくても弾けるようになります。というのは、Rの位置にほんの少し突起があるんですね。
Linnstrumentは障害があるプレイヤーが使っていることが多いんです。その点は凄く考慮されています。
Rogerさん、あんまり知られてないと思いますけど、優秀なギタリストでもあるんですよ。Eric Claptonに曲書いていたりします。
もちろん素晴らしいパッドプレイヤーでもあります。カントリールーツの人だと思います。
ペダル・スティールリックの発展型のパッドプレイをするという意味でも無二ですね。大分技を盗みました…
サポートはめっちゃしてくれますね。Zoomで直接教えてくれたりします。いろいろ質問しました。お金があったら、Linnstrumentの代理店でもやりたいんですけどね。
現状日本で買うと物凄い金額になってしまいますし、ちょっと講習受けたら代理店契約はしてもらえるみたいなんですけどね。
私が多分日本で一番Linnstrumentの知識もあると思いますし…
サポートも出来ると思うんですけどね。夢として持っておきますか。輸入代行業みたいなのやれば良いんかなあ…



















