2025 07/17 三井田君レッスン ドミナント7th 9th系と13th系統ボイシング アウトサイドテンションとは|うりなみの見出し画像

2025 07/17 三井田君レッスン ドミナント7th 9th系と13th系統ボイシング アウトサイドテンションとは|うりなみ

前回はマイナーコードで 9th系統のボイシングをやったわけですが、今回はコードタイプの中でもっともテンションを用いることができるドミナント7thを取り上げます…

はじめに:ドミナント・テンションを整理しよう

さて、今回は音楽理論の心臓部、 ドミナント7thコード のテンションです。

ドミナント7th系のテンションは、全てのコードタイプでテンションが最も使えるコードです。

そこに落とし穴があります。

しかし、多くの教則本では、b9, 9, #9, #11, b13, 13…と、全てのテンションを「順列組み合わせ」のように並べてしまい、学習者は「どれが重要で、どう使い分けるのか」が分からず挫折します。

しかも複数選んでいいとなると、もう絶望です…

「みんな大事、私には選べない…」モテまくり女子の様な気持ちになってしまうのもよくわかります。

テンション1つどころか、3つ使うことすら出来ますからね…

でもまずは一つを識別できなくて、複数のテンションの入ったものを理解することは難しいです。

なので、我々ハードコア派は、それぞれのテンションのカラー から理解しましょう。

今回は、最も基本的で、最も使用頻度の高い 「9th」と「13th」に絞って解説します。 他の特殊なテンションは、別枠として後でとりあげますので安心してください…

まずは「単体」で味を覚える:9thと13th

複数のテンションを一度に使うのは、応用編です。

で、実際、複数のテンションが入ったボイシングは前後のコードの流れで覚えたほうが実用的なんですよね。

ボイスリーディング無視して、覚えることはあんまり意味がないのではと個人的には思います。

曲の中で取り上げたほうが覚えやすいはず。覚えたら頭で鳴らすのも難しくないはずですから。

そして、それぞれのテンションのカラーを自分なり整理しておくと応用が利きやすくなります。

まずは、それぞれのテンションが持つ「味」を、単体でじっくりと味わいましょう。

これは、料理で言えば、まず「塩」と「ニンニク」といったハーブのそれぞれの味と使い方を覚えるようなものです。

それぞれの味を覚えてなくて、狙った効果は出せませんよね?

テンションを覚え始めると必ず掛かる病が、不必要にテンションを入れてしまうことです。 だめ、これではモテません…

人によっては不治の病となる可能性がある ので、オープンマインドでいましょうね…

部屋にやって来た気になるあの人に、手料理を振る舞う機会があったとしましょう。

冷ややっこにパクチーとカレー粉とワサビをのせたものを出しますか?

これでは恋が始まる前に終わってしまうことにもなりかねません。ダメ、絶対…

定番には意味があります。こんな冷ややっこ、食べたくないですよね?

素人はレシピをまず学びましょう。創作料理は基本をマスターしてから…

テンションのカラー、複数のテンションを使う場合は曲で覚えたほうがいいということですね。

1. 9th(ナインス):万能調味料「塩」

9thは、最も自然で、どんな場面でも使える万能なテンションです。

私はクールなイメージがありますね。みなさんも自分なりのイメージを是非言語化してください。

元のコードのキャラクターを邪魔することなく、サウンドに豊かさと厚みを加えてくれます。

まさに「塩」のような存在ですね。 5度はルートの自然倍音列に含まれるので、省略してOKです。

まあ、テンションが入ってるものは多くは5度は省略されます。基本は抜く。ファットにしたい時に足す。

我々パッドプレイヤーは音域の制限があるので、カットが基本になりますかね。

確実に省略されるのはb13というテンションが入った時ですけど、半音でぶつかるからわかります。

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9thの上に5thを弾くのはギターのボイシング。ブルース・ファンクを象徴するサウンド。 ドミナント7thをそのままストレートな4和音で弾くことはジャズでは少ない。ブルース、ソウルなどではあります。

2. 13th(サーティーンス):風味付けの「ニンニク」

13thもまた非常に汎用性が高いですが、9thよりは少しキャラクターがはっきりしています。

私はある種の甘さや明るさ、ファットさを感じますかね…

コードに甘美さや、ファンキーな明るさを加える、風味付けの「ニンニク」のような存在だと考えてみてください。

R-7-3のシェルボイシングに、3度の上(4度上)に乗っているのが13th、と覚えると分かりやすいですね。

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9thほどの頻度ではないが、良く使われる。ある種のメロウさがあるようにも感じますね。私は。13、b13とトップをクロマチックで動かすのもコードの常套句です。

特殊枠①:アウトサイドからの使者、#11 パクチー的なあいつ

ここで、一つだけ明確に「別枠」 として扱いたいテンションがあります。

それが #11 です。 これは、キーのスケールの中にはない音、つまり アウトサイド・テンションです。

9thや13thがコードに自然に馴染む「メジャー由来」のテンションなのに対し、#11は全く別のモードから来た「客人」のような存在。Ⅱ7で使われる場合、ちょっと機能が違うんです。

また#11かよって感じですね。そうです。奴はカラーが強いのよ…

「Take the 'A' Train」やボサノヴァの「イパネマの娘」で聴けるような、ドミナントモーションの推進力を持たない、 色彩的で浮遊感のある特殊な響き です。もちろんドミナントモーションで使っても良いんですけどね。

イントロの後ですね。こちらにコード譜とプロジェクトファイルがあります。

「イパネマの娘」はキーDでストレートにドミナント7(9)で弾いているものもありますし、#11でカバーしてるものありますね。

今回は深入りしませんので、「こういう特殊な奴もいる」とだけ覚えておいてください…

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#11は3度とぶつからないように選ばれるテンションなわけだが 、響きが強烈なので、3度を弾かないこともキーボーディストはまあまあやります。コピーしない人にはわからないかも。

特殊枠②:ブルースの方から来ました #9  タバスコ的なあれ

もう一つ、軽く触れておきたいのが#9です。

これは、ジミ・ヘンドリクスが多用したことから「ジミヘン・コード」とも呼ばれる、非常に ブルージーな響き を持つテンションです。

別にジミ・ヘンドリックスの専売特許ではないんですけどね…ジャズの人がブルースで良く使ったりもします。

ロックのイディオムではなかったから印象に残ったんでしょうかね。

これも理論的な出自は面白いんですが、基本編である今回は「ブルージーで カッコいい響き 」とだけ覚えておけば十分です。

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#9 =m3。だから長3度と短3度が混在しているものと言えます。メジャーともマイナーとも言えないとなると調性音楽では困っちゃうわけですから、m3ではなくて、テンションの#9として考えるわけです。理屈の説明はブルース編たっぷりやります…

練習 4度進行で滑らかに繋ぐ

今回、AフォームとBフォームで9thや13thが2種類なかったので「うりなみさん、手抜きしたな…」と思われた方もいらっしゃるかもしれない。

いいえ、手抜きではありません…

9thから13thにつなげるものが4度進行だと多いので、特にそうしたんです。

9thだけ、13thだけつなげる練習はすぐ出来ると思ったので書いてないんですね。パッドの良いところですね。

さて、基本となる9thと13thの形を覚えたら、いつもの練習です。

4度進行 (例:C7→F7)の中で、これらのボイシングを滑らかに繋げていきましょう。ハードコア・パッドスタイルの第4回に付属するvampなどで練習されてもいいと思います。

  • Aフォーム: R-3-7-9
  • Bフォーム: R-7-3-13

C7をAフォームで弾いたら、次のF7はBフォームで弾く。

C7(9) Aフォーム

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F7(13) Bフォーム

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どうです?トップノート動かず、非常にスムーズに繋がるのが分かるでしょうか。

このドミナントの4度進行では、 トライトーン(3度と7度)が、半音ずつ滑らかに動いていく のがポイントです。この動きを「形」として覚えてすぐ弾けるのが、われわれパッドプレイヤーの特権ですね。

余裕があったら、ルートレスボイシングでも試してみてください…

え、ハードコア・パッドスタイルの第4回を購入していない…

それはいけないですね…何事も基礎は大事。どんな建築物も強固な基礎があって始めて成り立つもの。

そんな基礎の重要性がわかっているあなた。耳寄りなお知らせがあります。

なんと1500円でハードコア・パッドスタイルの全記事が読めて、そこにしかない記事もあるうえに、小粋なリックを覚えられるLick of The Dayというきじまであります。

この物価高では激安カットでも1,500円は超えてしまいます。激安カットで髪を切ってもモテまくる未来など見えない…

でも、どうでしょう。テイスティなコードやファンキーなフレーズを弾いたら。はっきり見えますね。モテまくりの未来が。変わるなら今。

皆さんの勇気を激推ししますよ。家族団欒、遠くに住んでいる、ご高齢のご両親なんかにも喜ばれそうですよね…

私も、皆さんも、周りの人も嬉しい。巡り巡って社会にも良い。まさに三方よし。パッドが繋ぐ人の絆。素敵ですよね…

また、メンバーシップではDiscordもあります。

バツ2(もしかしたら前人未到のバツ3になるかも…)の私が責任を持って、良い弁護士の選び方、離婚から立ち直る方法、フィンガリングから、晩ご飯の献立まで、懇切丁寧にアドバイスします…

まとめ

今回は、ドミナント7thのテンションの中から、最も基本となる9thと13thのボイシングを学びました。

  • 9th: 塩のように万能で、サウンドを豊かにする。
  • 13th: ニンニクのように風味豊かで、サウンドに色彩を与える。

そして、#11や#9といった、キャラクターの違う特殊なテンションが存在することも確認しましたね。

まずは、この基本の9thと13thを、4度進行の中で自在に、そして美しく繋げられるようになることを目指してください。

ここをマスターすれば、II-V-I進行の応用はもちろん、ブルース、ファンク、ソウル…

さまざまな音楽で楽しく応用が出来ます。テンション感をコントロールするのもまた楽しいもんですよ。

慌てず、しかし確実に、自分のものとしていきましょう。

高評価して応援しよう!

  • #11
  • #9
  • #64pad
  • #11は3度とぶつからないように選ばれるテンションなわけだが