Lick of The Day 6 Coração Vagabundo|うりなみの見出し画像

Lick of The Day 6 Coração Vagabundo|うりなみ

今回はCaetano VerosioのCoração Vagabundoの冒頭部分を取り上げます。マイナーキーで非常に美しく、特徴的なコード進行です。特にb9,b13などマイナー系由来のドミナント7thコードを覚えるのに適した進行となっています。

コード譜も付けておきましたので、楽しんで練習してください…

動画

コード譜・解説

画像

Caetano Verosoの原曲はおおむねこういう感じです。正確なコード譜ではありません。他のバージョンでよくあるコードの動かし方などを加味してあります。

動画ではD7-G7のところを2拍で動いていますが、Caetano Verosoはこのコード譜のように1小節で弾いています。

バージョンによってはG7(b13)-G7と動かずG7(b13)のまま1小節行くものもありますが、カバーなどでは動かしている例が多いです。

また、カバーでは、C7(9)からC7(b9)は3拍目ではなく4拍目に行われる例も多くありました。

また、Fm7の箇所、原曲ではかなり大胆にアンティシペーションしています。

初期の録音では、Rと5度をベースにするような演奏もしていますが、最近の演奏ではしていません。

Caetanoの原曲がSpotifyではなかったので、こちらで。今回は原曲とこちらを参考にしました。キーは違いますけど、ジョアンのこちらも凄いですね…

余裕があったら、こちらも読み返すと、ディミニッシュの理解が深まると思います。このディミニッシュ、どういう機能があるのかなと分析するといろいろ理解が深まりますからね…

アドリブ例

前半8小節のアドリブです。D7(b9)は半全ディミニッシュを想定。G7(b13)はGフリジアン・ドミナントを想定したプレイです。

Cm7のところは、ソウルフルに弾きたかったので、ブルースリックですね。

Fm7のところは、代理コードのDφのアルペジオなど。

D7-G7の4度進行はコードを崩すようなアプローチで、G7のところはミクソリディアン上で10度のダブルストップを弾いたりソウル的なアプローチもしています。

全般的にブルージーなプレイヤーが「ボサノヴァって流行ってるらしいから、ソウルフルに決めてやるぜ」という感じでしょうか…

全然涼しげではありません…

手形

重複するものは省略してあります。動画と違う押さえ方もありますが、お好きな方を。こちらの手形はギターのボイシングにしてあります。

Cm7(9)

画像

D7(b9)

画像

G7(b13)

画像

R73のシェルボイシングにテンションを載せている

G7(13)

画像

左手でシェルボイシングするとトップノートを左手で動かせる。

C7(9)

画像

こちらはR73のシェルボイシング。片手で押さえていないのは左手のスペースを作るため。13などのテンションを右手で弾きやすいようにする意図もあります。

C7(b9)

画像

Fm7

画像

右側のポジションでも弾けるが、移動が大きくなるのでこちらを選択。楽に弾けるポジションを選択するほうがBPMが速い時や、アドリブする時にも役立ちます。

D7

画像

Caetanoはギターだと4弦開放でこう弾いてますが、移動が大変ならR37のシェルボイシングで対処しても良いですね。

G7

画像

5は弾かないことも多いです。オクターブ上にするほうがギター的には自然です。ただ、このフォームは覚えておくと後で良いかもしれませんね。フフフ…

Bb7(9)

画像

Fm7 Bb7と2拍で動く場合、こう動いていることが多かったです。トップノートを美しく響かせるため。ギター的にはこちらは弾きやすいですけど、難しい場合はR37で。

Ebmaj7(9)

画像

動画では5度を弾いていたと思うが、ボッサの場合は4声体が基本。コードを弾く場合は5度は省略することが基本。

Ab7

画像

Ebmaj7から移動が激しいので3度は右手で押さえるのも楽かも。

D7

画像

C7

画像

9,b9,Rと下降するパターンでのC7。パッドで弾きやすいフィンガリングを考慮した。

Adim7

画像

dim7なので正しくはbb6と表記するのだが分かりやすさ重視で。ドミナント7のベースが半音上がったと考えると覚えやすいか。トップノートにb5を持っていくのも常套句。余裕がある方は実験してください…

プラグイン

1トラック エレピ

画像

エレピは例のごとくEzkeysです。

パラメーターが少なく、使いやすいエレピ音源ということで、愛用しています。EZKEYS ELASSIC ELETRICSですね。

古くさい感じにしたかったので、内蔵のリバーブをカットして、Softubeのスプリングリバーブにしています。深めに掛けています。

今回は全トラックにSobtubeのBluetoneをかけています。

アレンジがそれなりにされてるものなら、音源選ぶのとトーンコントロールだけでそれなりになりますね。コンプ感が欲しいというより、統一した質感を持たせたいから使った感じですかね…

2トラック ガットギター

画像

NIの Session Guitarist Picked Nylon を選択してます。ガットが手元になかったので弾きました… 

Bluetoneは露骨にコンプが掛かるような形にはしていません。 ゲインリダクションが1dBくらいになるように設定してます。ちょっと丸める感じですかね。

トラック3 ドラムス

Ezdrummer3

Tight Room Classic popです。EQなどは使っていません

ハイハットが痛いと嫌なので、ちょっと丸めてます。

画像

トラック4 ベース

ベースは弾きました。丸い音にしたかったので、フラットワウンドで弾いています。ラインで。Harmonics使ったほうがよりらしくなると思いますが、さっと作るならBluetoneでなんとかなります。マジで、これ反則なんですよ…

60年代後半くらいのイメージですね。

画像

マスター

T-RacksのOneです。恐ろしいことに MAX と同じ値段なのでMAXのリンクを貼っておきます。

耳を痛くしたくないので、Transietsは削っています。また、その当時でステレオイメージが広いということはないので、WIDTHは狭めています。

画像

個人的には、ソウル、ファンク系ベースでオールドスクールな感じにしたかったら、Harmocis+Bluetone+Oneが一番手軽じゃないかな。私はHarmonics+Bluetone+TAPEが好みです…