ドミナント系スケールは覚えなくて良い。作りましょう。|うりなみの見出し画像

ドミナント系スケールは覚えなくて良い。作りましょう。|うりなみ

2026/01/04、急遽行ったドミナントスケール特集です。ちょっと時間が出来たからね…

三井田君、Watchanさん、ササキさんに参加していただきました。

ジャズ・スタディなどで扱う内容ですが、知っておくとドミナント・スケールやオルタードテンションを楽に覚えられると思います。 覚えるというか、作ることが出来るようになります。

コード・スケール理論のざっくりとした復習から、ミクソリディアン、フリジアン・ドミナント、コンディミ、オルタード、リディアン・ドミンナントなどをコードと結びつけ自由にスケールを作る方法など、パッドならではの方法論で説明しました。

パッドでまずスケールではなくて、コードから覚えていくことが重要なのかご理解いただけるかと。時間を掛けて、HPS本編でコードを取り扱って来たのはこのためです。

1時間ちょっとの動画ですが、情報量は非常に多いです…

瞬時に使いこなせるにはかなり反復する必要がありますので、慌てずマスターしましょう…

いずれ個別の記事に分割しますけれど、手法を一つマスターするだけでも格段に手札は増えます。

生楽器でインプロするような人は、ああ、こう考えれば良いんだと開眼される方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回はインプロのために、かなりプラクティカルな観点から説明しています。

2026/01/05

説明があった方が理解が深まると思いますので、どんどん追記していくことにしました。終わったら完成したと表記します。

動画

ドミナント系スケールとはなにか

ちょっと復習しましょうか。

なぜドミナントは「動きたがる」のか?

ドミナント・モーションとは、V7からトニック(I)へと解決する動きのことでしたね。ちょっと復習しましょう。

ドミナント・コードの中には、 トライトーン という不安定な不協和音が含まれています。別に不安定と感じなくても良いんです。というか現代の音楽を聞いている耳ならそれが普通です…

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この形がトライトーンでした。

トライトーンは不協和だから

トライトーンは不協和と言われても意味不明ですね…

でも、これニ音の周波数の比で説明できるわけですね。不協和というのは整数比から離れていると考えてください。

最も不協和なのが半音。その次がトライトーンなわけです。だから、「落ち着きたい」と気持ちがあるということですね。

やんちゃしていた人が「俺も落ち着きたい…」と急に家庭的になるみたいな感じですかね。違うか…

このあたりは既に説明したところなので、まあ、そんなものかと思ってください。

この不協和な状態から、最小の動きで協和度が高い動きにいく。これがドミナントモーションです。

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G7の7度がCの3度にG7の3度がCのRに半音で移動してますね。一応付け足しておくと、Rの自然倍音列状に、5度も3度も含まれてるんです。だから安定していると説明されることもありますが、こんなのは知的粉飾にしか使いません…

どうせ不安定ならやんちゃなエピソードを盛りまくってもいいよね。

「普通すぎる人生」:ミクソリディアン

一般的にドミナント7thで最初に教わるのはミクソリディアン・スケールです。

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Gミクソリディアン・スケールはCメジャースケールが出来ているのがわかりますね。

G7なら Cメジャー・スケールの音をそのまま使う、一番素直な形ですね。

  • ストーリー: 反抗期はあったけど、普通に大学進学して、就職して、今は幸せ。
  • 音楽的響き: 9, (11), 13。アボイド(11)さえ気をつければ、破綻のない綺麗な響き。

でも、これ…映画にするなら、チケット代を払ってまで見たいですか?
ドラマが足りませんよね…

こんな映画に誘ってもモテない。

離婚とか破産とかパッドとかファンクとか…そういう何かがないと物語が動きません。

スパイスがなさすぎる…

キャラの大渋滞はアリ

映画にするなら、やっぱり、ドラマが欲しいですよね。考えてみましょうか。

  • 愛を求めていたら、何故からエルサルバドルの麻薬組織と戦うことになった。
  • 麻薬王の娘と恋に落ちたものの、宗教的な啓示をうけ、人類を平和にすることを誓った。
  • AIとの協生が宇宙平和の鍵とマザーシップから連絡があった。使命を受け変質。そして反AI主義者との戦いになった。
  • しかし、対話の中で真の敵は効用関数を効率に設定している陣営とわかった。
  • 危機が迫るが、パッドでファンクを演奏することで、効用関数を相加相乗平均にすれば問題が解決することを発見した。
  • ファンクとパッドで、最終的にすべての知性が平和に生きられる世界となった。

これくらい盛ったほうが映画になりますよね。そういうことです。

これ、映画化される可能性ありますね…どうしよう。感動的すぎますね…

ジャズ・ポップス理論ではドミナント系コードにはいかなるオルタードテンションを使ってももOKというのはこういうことだと。緊張感あったり要素が多いほどカタルシスがでかい。そう言って良いんじゃないかと。

いい加減怒られそうやな…

様々なテンションを含むスケール

まあ、これくらいの大スペクタクルがあると良いわけですね。

で、ドミナント系スケールで、いろいろなテンションを持っているスケールがあるわけです。一回整理しますね。

ドラマ感をコントロールをテンションでコントロールできるわけです。

  • ミクソリディアン  R,2(9),3,4(11),5,6(13),b7
  • リディアンb7 R,2,3,#4(#11),5,6(13),b7
  • フリジアン・ドミナント(Harmonic Minor Perfect 5th Below) R,b2(b9),3,4(11),5,b6(b13),b7
  • オルタード(スーパーロクリアン) R,b2(b9),#2(#9),3,b5(#11),b6(b13),b7
  • コンビネーション・オブ・ディミニッシュ・スケール(Half-Whole Diminished Scale,Dominant Diminished Scale)個人的には、機能と対応していうので、半全ディミニッシュか、ドミナント・ディミニッシュという方がわかりやすいと思ってます。
    R,b2(b9),#2(#9),3,#4(#11),5,6(13),b7

なんですけれど、こんなの覚えられます?

しかも12キーで?ということで、単純化します。

基本的に共通してるのはドミナント7thですよね? 違うのは9,11,13のテンションと理解すればいい。

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9,11,13って、おわかりの通り、トライアドですよね? ということはトライアドと組み合わせたら、認知負荷を少なくして覚えられます。

スケールを作ろう

整理するとこうなります。

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実はオルタードとドミナントディミニッシュは複数の覚え方があります…

オルタードと、ドミナント・ディミニッシュは5度をもたなかったり、8音スケールです。だからちょっと違う。

でもコードの組み合わせで作れることはわかりますね?

スケールはコードで作れる。

では、改めて整理しましょう。

Gミクソリディアン=G7(9,11,13)

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アヴォイドを考えたら11thはコードでは弾かない事が多い(モードならやります。)ですけど、いかなるコードも全音上のマイナートライアドを載せたら9,11,13のテンションを作れるということですね。

Gリディアン・ドミナント=G7(9,#11,13)

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実際のところ、テンションが入る場合は、5度は抜いてもいいです。自然倍音列に入ってるわけですからね。173のシェル、137のシェルにトライアドを載せたらワークします。

Gフリジアン・ドミナント=G7(b9,11,b13)

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コードとして使う場合はドミナント7やメジャー7系統は11thはテンションとして用いないと整理しておくと楽ですかね。ジャズなどの場合は3度に対してクロマチックアプローチするので#9の位置は覚えて置くとアドリブの場合は楽ですね。

これは、Cハーモニックマイナーの5番から始まるのでGハーモニックマイナーともいいますが、機能と一致しないのでHPSではそう呼びません。

ドミナント7系は〜ドミナントという風に呼んだほうがわかりやすい。フリジアンはマイナー系スケールで、b9,b13をテンションで持っているので、フリジアン・ドミナントと呼んでいます。

Gドミナント・ディミニッシュ=G7(b9,#9,#11,13)

ドミナント・ディミニッシュという言い方は日本では一般的ではないですが、ジャズ系の人たちは使います。

これは8音スケールですので、ドミナント7th系スケールと認識した上で、こう覚えましょう。

一般的な覚え方はこっち。

Rからのdim7

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半音上のディミニッシュ

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ドミナント7+短3度上のハーフディニミッシュ

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今までのドミナント7+コードという覚え方ならこれが楽です。

ちょっと注意を

G7(b9,13)=E/G7

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Eの第二転回形を弾いている。ジャズと違って、ソウル・ファンク・ゴスペルなどの場合はUSTなどは第二転回形を使うことが多いのは覚えておくとコピーが楽になるかも。

ドミナント・ディミニッシュを覚えるなら、6度からメジャー・トライアドを載せたこのサウンドをまず覚えましょう。

というのは、オルタード・スケールとドミナント・ディミニッシュのテンション上の違いは、♮13がb13か。

マイナースケール由来のb9,#9とメジャー系由来の13のサウンドが共存するのがドミナント・ディミニッシュの特徴だからですね。

Gオルタード=G7(b9,#9,#11,b13)

一般的な覚え方は、Gオルタード・スケール=Abメロディックマイナーです。

全部オルタード・テンション。キャラが最も渋滞しているスケールと言えます…

ジャズでドミナントに来るとまあみんな弾きまくったりするわけですね。今までのスケールとの大きな違いは、5度がないということですね。

4度体積で覚える方法=ドミナント7+短3度から始まる4度堆積コード

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5度がないことを利用して短3度から4度堆積コードをぶち込む。

え、オルタードって3度以外は全部4度じゃん と気づいたら悪いことや応用的なハーモニーが出来るんですが、それはまた後にしましょう。

これは、ジャズ・スタディでやります。ハービー先生やチック・コリアなんかのアプローチ、わかりやすくなりますよ。

いろいろ応用が利く考えかた

Gオルタード=G7(b9,#9,#11,b13)= ハーフディニミッシュ+全音下のハーフディミニッシュ

Gハーフディミニッシュ

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ルートからのハーフディミッシュは#9,#11とオルタードテンションを含み使いやすい。ハーフディミニッシュ系のリックをぶち込むことも出来ます。多分。ジョンスコ先生はそういうこと考えてるのかなと思うのありますね。

Fハーフディミニッシュ

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半音上のマイナートライアド(あるいはマイナーadd9)などを使うのも常套手段ですね。

ハーフディミニッシュ=マイナー6は非常にジャズでは応用範囲が広いのでこう覚えておくと色々広がりますよ。フフフ…

まとめ

はい、ということで、ドミナント系スケール、全部コードの組み合わせで出来ますね。そして、コードのボイシングを覚えて、度数で分析するようにしていれば、スケール、丸暗記の必要ないですよね。

まあ、ただ、この5つをいきなり全部覚えるのは大変だと思います。

ですので、まずはミクソリディアン、それからリディアンb7,それからフリジアン・ドミナントというように一つずつ覚えていくといいと思います。

地獄プランに合わせて練習するのもいいですね。かなり多くのソロ、こうやって考えて弾いてるんですよ。

そして、慣れてきたら、自分で、ちょっと刺激的にしたいから#9を使ってみようとか、b9系で赤味噌系とかね。そういうイメージで演奏できるようになります。

ずっと地獄プランでも言ってるんですけど、スケールでフレーズを作っているというより、出したい音が結果としてスケールの音だったと考えておいたほうがいいかもしれませんね。

コードトーンでソロを構成したりインプロするのは、コードを元にしているので、当たり前ですけど、コード感がなくならないということなんですよね。

スケールからやると、ただ、スケール速弾きしたりするので。そうなると音楽やってるんじゃなくて、指の運動になってしまう。

ですから、コードトーンをベースに、まずインプロ出来るようにしましょう。これで251までの基本的な知識は週したので、HPS本編にまとめていきます…

今年の目標

昨日は、goryugoさんが我が家にいらっしゃって、楽しく飲みました。

色々なヒントを頂きました。ありがとうございます。早速やります。

色々ハードコア・パッドスタイルも改善しています。Discordもそうですし、レッスンもそう。

ですけど、レッスンや記事だけじゃなくて、もっと軽く交流したり、質問できる場所はあったほうが良いというのは、goryugoさんからアドバイスいただいてそうだなと。

もっと楽しんでもらったり、練習しやすい環境を作る。そうすれば、日本がパッド大国になる日も近くなる。

セミオープンなセミナーやオンラインのオフ会(ハードコアですね…)を意識的にやっていく必要があるなと。

ハードコアなパッド系飲み会なんかだったら、お気軽に参加していただけるんじゃないかなと。

レッスンの場合は記事を書いたりして、かなりの手間がかかりますけど、こういうのなら全く時間かかりませんし。

質問を受けられたり、他のハードコア派のみなさんと交流できる場所を作るのも2026年には力を入れていきます。

動けるうちに色んなところでハードコアオフ会もやりたいです。

今月はリアル冬期講習の真っ最中で予定が読めないんですけど、読めるときにはこういう形でやっていきますね。

本当はセミナーの予定がメールなどで送れると良いのかな。どうでしょう。急遽夜の授業がなくなったので、DiscordとXでお知らせしたんですけれども。

また、ご意見いただければ…

やっぱりメールアドレス登録してもらって、配信が簡単にできるような自前サーバーへの移行が一番ですかね。

楽しんでいただける工夫は常にしたい。

2026年もハードコア・パッドスタイルをよろしくお願いいたします…