2025/10/24 ちゃのさんレッスン:「地獄プラン」でPush3と1625を徹底マスターしよう|うりなみ
ハードコア派のみなさん、こんにちは。
プロ驚き屋に転職したにも関わらず、ハードコア・パッドスタイルが伸び悩んでいて絶望しているうりなみです。万策尽きたか…
今週は、HPSメンバーのちゃのさんにご協力いただき、レッスン形式でPUSHの使い方と基本的なコードワークをマスターしていただく地獄プラン作成にご協力頂く事になりました。
ちゃのさんは、お仕事で一日中キーボードをタイプされるため、手の痛みとも付き合いながらパッド演奏に取り組まれています。
また、最近機材をPush 3にアップグレードされました。
手が痛いフレンズかつPUSH3フレンズですね。友達多くて嬉しいですね…
そこで今回の初回レッスンは、聞き取りが中心でした。
ちゃのさんがやりたいことをリストアップしていただき、それを踏まえて今後の学習計画を立てていく——初回はこんな感じですね。
今回は動画は撮ってるけど使わない予定でしたが、こうやって緩くやるのも良いかなと。
まず、ちゃのさんのやりたい事リストはこれですね。
ちゃのさんのやりたいことリスト:
- Push3の操作を作曲や演奏で使いながら学びたい
- XOやSD3使って作曲や演奏や練習する流れ
- HPSをまたイチからやる場合どう進めるのが良いか
- 伴奏のやり方
初回ですべてを扱うわけではなく、まずは手の状態を確認しながら、1625進行の基本を実演。
そして、Discord で詳細なやりたいことを書いてもらい、それを踏まえて「欲張りプラン」を立てていった感じです。
レッスン1回でもちろん要望を拾えるわけもないですし。聞き取りを時間を掛けてやっていくのは、それぞれのやりたい事や現時点での理解度、フィジカルなどを確認しないと効果あるレッスンは出来ないからです。
ハードコア・パッドスタイルではこれからレッスンはメンバーシップの人数が増えるごとに拡大しますけど、初めての方は必ず初回は聞き取りやります。
ちゃのさんのプランは、大人のお子様ランチ的な感じ。全部のせプランです…
もちろん、1回でこれだけの内容は扱えませんので、レッスン終了までに要望があったものを終わらせる形ですね。
このやり方は、パッド初心者の方、練習が長続きしないと悩んでいる大人の方がこういうやりかたなら続けやすいのではという提案になりますかね。
そしてPush 3を買ったものの、「よくわからなくて絶望や…」と言う方に、良く使う基本的な機能に絞ってマスターしてもらえるような構成にしたいと思ってます。
アホみたいにパッドの記事を書いておいてなんですけど、こんなの全部覚えてるのはマニアだけ。気持ち悪いやつらですよ…
良く使うところだけ覚えれば良いんです。慌てずいきましょうね…
STEP 1:なぜ「1625」を学ぶのか?
まず、なぜ「1625(イチロクニーゴー)」なのでしょうか?
スケールは和音で作れる ーメジャースケールとディグリー|うりなみ今回はハーモニーやスケールを学ぶうえで欠かせない特に重要な二つの概念について話しますね。 前回の記事では「なぜ度数で覚えるのか」という理屈について考えましたが、今回はメジャースケールを実際に視覚的に認識し、弾けるようにしていきましょう。 え?と思うかもしれませんが、コードの組み合わせで、スケールは作れます。 基本となるメジャー・スケールで考え方を理解すれば、コードとスケールを切り離して考える事は意味がない事がわかるはずです。 ゆっくりやっていきますので、慌てずにね。 出来れば、パッドをお手元においていただいて、音を出しながらいきましょうね。 まず押さえたいのはこの2点です。pad-sensei.com
これは、J-POPからJazz、洋楽まで、古今東西のあらゆる音楽で使われているコード進行だからです。
「バニラ的な進行。つまらな過ぎる…」と唾棄するハードコアなコードのマニアもいるとは思いますが、王道は横道で押さえておくと良いんですよ。
醤油アイスとかワサビアイスとかもいいですけど、毎日食べたいわけではないですよね?
まずは、ここからマスターしていくと代理コードや、ボイシング、リズムなど多くの事をマスター出来ます。
さまざまなトッピングが載せていけると言う感じでしょうかね。地獄プランではいろいろなバリエーションを取り上げます。
要素を分解して、徹底的に訓練していきます。
地獄プランにぴったりですね。
これを弾けるようになると、世界中の曲が「ああ、あれね」と理解できるようになり、音楽を聴くのも、演奏するのも、何倍も楽しくなります。
慌てずマスターしていきましょう。
1625を学ぶと得られるもの:
- ダイアトニックコードが覚えられる - 音楽理論の基礎が身につく
- ハードコアパッドスタイルの復習になる - HPSの理論と実践が繋がる
- 様々なボイシングに展開できる - 基本→おしゃれ系へステップアップ
- 伴奏ができるようになる - 好きな曲を自分で演奏できる。いろんなパターンを紹介していきます。
- ベースラインを構築出来るようになる - コードトーンを把握する事で、ルートだけを弾く単調なラインから発展のさせ方がわかる。今回、ちょっとやってみました。
基本的に同じ進行に固定する事で、少しずつ新しい要素を加えても学びやすいはずです。
まずは基本形からスタート。
コードを修飾するパターン、テンションが入るパターンなど。半音で装飾する形や、二拍三連、裏打ちなどフィジカルの訓練にも使えると考えています。
地獄プラン初級編を記事にしていく時には、もっと細分化しますけど、こういう形で1625をしゃぶり尽くすみたいな形で考えています。
最終的にはモテそうな感じにしたいですね…
プロ驚き屋でぼろ儲けの夢は夢で終わったので、最後の希望はモテでぼろ儲けです…
最後のシーンが地獄プラン初級編の最後で弾けるようになればと言うイメージです。
STEP 2:「地獄プラン」で、練習を分解する
いきなり「かっこいい演奏」を目指すと、大人はいろいろな事情で挫折します。
家庭も仕事もありますからねえ。
そんなときに、この地獄プランで練習しましょう。
これは、やるべきことを「それ以上分解できない」というくらい細かく分解し、一度に一つのことだけに集中する練習法です。
今回は、「1625進行を弾く」という行為を、以下のように分解します。
- コードの「形」を覚える (視覚・触覚的な記憶)
- 「リズム」に合わせて音を出す (タイミングの習得)
- コードからコードへ「移動」する (運動の連続性)
この3つを、一つずつ、赤ん坊が言葉を覚えるように、ゆっくり着実に習得していきます。
まずは3和音の基本形からちゃのさん、やってみてください。
ちゃのさん、プロジェクトファイルがつけてありますが、練習に退屈しないためにつけたものですので、まずは手形を覚えていただければいいですよ。
64パッドで譜面が読めなくてもテンションコードを弾くためのやり方 シェルを使う前回に引き続き、64パッドでのコードワークについてやりました。前回は4和音まででしたが、今回はテンションを含んだコードを弾murinaikurashi.com
STEP 3:具体的な練習手順(Cメジャーキー版)
目標: Cメジャーキーの1625進行(Cmaj7→Am7→Dm7→G7)を弾けるようになる。
重要:まずはクリックを使わない
練習で一番大切なのは、「正確な形を覚えること」です。
いきなりクリックに合わせようとすると焦ってしまい、間違ったフォームを身に付ける可能性もあります。
そうなると修正に時間がとられることになってしまいます。
良いフォームであれば、練習するたびに上達していきますが、悪いフォームであれば、練習しても下手になると言う事は普通にありえます。
まずは自分のペースで、ゆっくりと形を覚えましょう。
ハードコア・パッドスタイル番外編 練習時間について考える - 薙刀式をやって感じたこと|うりなみハードコア・パッドスタイル番外編 練習時間について考える - 薙刀式をやって感じたことpad-sensei.com
ハードコア・パッドスタイル 第1回 フォームについて|うりなみ今回の企画は、あくまでパッドで弾き倒したい、鍵盤的なボイシングやキーボードで弾くようなものをパッドで弾きたいというハードコアなパッドプレイヤー向けの企画になります。 他の楽器とインプロ合戦になっても戦えるようにしたいあなた。 そんなあなたに向けての記事です… パッドをシリアスな楽器として扱おうというクレイジーなシリーズ。 鍵盤やギターなど楽器を弾けない人も楽器として扱うための内容などもとりあげていく予定です。 ブログではマニアック過ぎて取り上げられない内容をnoteで書いていきます。え、ブログでもマニアックでは?いや、レッスンなどではもっとマニアックなことやってるんです。 まpad-sensei.com
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ちゃのさんの場合:薬指を使わないフィンガリング**
お仕事で一日中キーボードをタイプされているため、薬指に負担がかかっている状況です。
左手の薬指が良くないとの事ですので、薬指を使わない押さえ方を採用します。
- 形を覚える(Cmaj7): まずは`Cmaj7`のパッド上の「形」だけを、音を出さずに指で押さえて覚えます。
- 音を出す: 形を覚えたら、自分のペースで`Cmaj7`だけを弾いてみます。クリックはまだ使いません。
- 移動する(Cmaj7 → Am7): `Cmaj7`の形から`Am7`の形へ、指を滑らかに動かす練習だけを繰り返します。なんなら、音を出さずにパッドの上で動かす練習だけでいいです。これは指の動きに加えて、手の動きが入るのでパッドの距離も重要です。
- 二つを繋げる: 自分のペースで、`Cmaj7`→`Am7`と、2つのコードをゆっくり弾いてループさせます。
- 全てを繋げる: 同様に、`Dm7`、`G7`も一つずつ練習し、最終的に4つのコードを繋げて弾けるようにします。
- 形が安定したら、クリックを導入: 4つのコードが自分のペースでスムーズに弾けるようになったら、初めてゆっくりしたクリック(BPM=60程度)もしくはプロジェクトファイルで遊んでみてください。
Cmaj7

Am7

Dm7

G7

左手の薬指が厳しいと言う事で、右手3本のフィンガリングです。
STEP 4:Push 3を使おう(便利なところだけ)
せっかくPush 3を手に入れたのですから、便利な機能を覚えて練習を楽にしましょう。
一気に沢山やると混乱すると思いますので、毎回少しずつ覚えていきましょうね。復習の時間はとりますので、ご心配なく。
「キャプチャーMIDI」を使おう
「録音ボタンを押し忘れたけど、今弾いたフレーズが良かった!」という時、ありますよね。そんな時でも、Push 3は直前の演奏を覚えています。
このボタンを押すだけで、さっき弾いたフレーズがMIDIクリップとして記録されます。練習中に生まれた良いプレイを、残しておく事が出来ます。
練習トラックを作る事も目的の一つですので、さっと出来るのは便利。
是非、覚えてくださいね。
たとえば、1625の16の部分のベースラインを作る時とか。あとは動画でも説明しましたけれど、 Captureの場合はBPMが可変する ので、ゆっくり弾いても良いんです。
Captureの活用は、いかに楽に作れるかの大きな要素です。Obsidianのクイックスイッチャーとかコマンドパレットみたいな感じですかね…

クリップを「クロップ」して整える
キャプチャーしたままだと、不要な無音部分が入ってしまいます。絶望ですね…
そんな時は、クリップを必要な長さに切り揃える「クロップ」を使いましょう。
PCのキーボードで、クリップを選択して ` Cmd+Shift+J` を押すか、Push 3本体の`[Crop]`ボタンを押せば、切り取れます。

小さくて見にくいですね。上の3番目のボタンを押します。
・Delキー
DELキーで最も使うのは、演奏したものの「今一つだったな…」そんな時にDelを押せば消す事が出来ます。是非、覚えてください。
・Shiftは微調整
BPMから、小節などもshiftキーを押しながらエンコーダーを動かすと微調整になります。
STEP 5:楽しんで続けるためのアイデア
練習用トラックを使う: 今回3種類のシーンを用意しました。
1つは既に問題なく押さえられる様になっているトライアドの1625です。リズムも入れてあるので、伴奏のボキャブラリーも増やせると思います。
おしゃれめの1625も用意: 基本系に慣れたら、ややおしゃれめにボイシングを変えた1625の音源も用意してあります。今回で言うとScene2以降のものです。
これが「次の目標」になります。
5度を修飾するパターンでレッスン中にやったヤツです。1573ボイシングのヤツですね。1日1ステップでOK: 「毎日15分」と気負う必要はありません。「今日はCmaj7の形を覚えるだけ」というように、1日5分、一つのことだけに集中する日を作りましょう。
ちゃのさんは継続が得意なので、問題ないと思います。手の調子が悪かったら、必ず休んでください。休むのも練習のうちです。
動画を撮る: 自分の演奏を客観的に見ると、驚くほど上達が実感できます。
手の動きも確認できるので、スマホなどの動画撮影機能を使って記録することを強くおすすめします…
後で見返すと、「あの時はここが硬かったな」「今はスムーズに動けてる」という変化が一目瞭然です。調子が悪い時は意識出来ても、調子が良い時のフォームは意識しないと身に付かない。
こういう弾き方すると痛みが出るんだなとか。ちょっとした手間ではあるんですけど、上達のスピードは全く変わりますね。
私が弾いてるものと比較するも良いんじゃないでしょうか。
補足資料: 5度をクロマチックアプローチで修飾するためのボイシング
ちゃのさん。トライアドだけだと退屈だったら、レッスン中にやったコードの5度を修飾するパターンをやってみてください。プロジェクトファイル、Scene2のヤツですね。
地獄2丁目1番地と2番地の動画
最後のG7、ちゃのさんは修飾されなくてもいいです。
CM7

1573ボイシングは、ギターの基本的なボイシングの一つでもある。
Am7

装飾を入れる場合は、右手を自由に使えるように、左手でシェルを押さえるほうがアドリブは楽です。
Dm7

こちらも1573ボイシング
G7

5度にダブル・クロマチックアプローチしたい場合はこのフォームがいいです。薬指が万全になったらこちらのフォームで試してください。
G7(左手薬指を使わないフィンガリング)

ちゃのさん、5度を修飾する場合は、親指のスライドを使ってみてください。
まとめ:今後の「欲張りプラン」
今回の初回レッスンは「聞き取り」が中心でしたが、実際に1625の基本を実演しながら、ちゃのさんの手の状態や、やりたいことを確認できました。
今後の学習計画:
- 手が痛まないフォームの確立
- 薬指を使わないフィンガリング
- まずはクリックを使わず、自分のペースで形を覚える
- 薬指を使わないフィンガリング
- 伴奏とPUSH3のやり方を中心に
- XOやSD3を使ってドラムパターン作成
- 1625に合わせたベースライン作成
- Push 3の便利機能(キャプチャー、クロップ)を活用
- XOやSD3を使ってドラムパターン作成
- 地獄プランで練習しつつ、やりたいことリストもこなす
- ダイアトニックコードを覚える
- ハードコアパッドスタイルの復習
- 様々なボイシングや修飾に展開(基本系→おしゃれ系)
- ダイアトニックコードを覚える
- 段階的な学習
- トライアド(基本の3和音)
- 4和音(セブンスコード)
- バリエーション(1-7-3シェルボイシング、アッパーストラクチャートライアド、ルートレス、さまざまなテンションコード)
- トライアド(基本の3和音)
これは「地獄プラン」の他の人へのプロトタイプでもあります。
ちゃのさんのレッスンは、同じように手の痛みがあったり、「なかなか時間がとれないけれど音楽を生活の一部にしたい人」に向けての試みです。
フィンガリングなんかは、パッドは使える指でやり方が沢山あります。私も手が悪いので、さまざまな押さえ方で凌いでいます。大丈夫です。やり方はありますよ。
10分、15分で上達するためには、私が思っているよりスモールステップにしないといけないかもしれない。
これはちゃのさんと相談しつつやっていきます。
記事をご覧になった方で、これ、難しいとか、こう言うの欲しいとかあったら、是非、Discordや掲示板に。
地獄プラン初級編はちゃのさんにやっていただいて、どれくらいのステップにするか考えていきます。
「音楽を日常の一部にする」ことを考えると気が乗らない時は休んでいい。
疲れている時は休む。疲れが取れたら再開する。やめるのではない。やり直せる閾値を下げる。
それくらいで、大人は良いんですよ。
そして調べる時間は音楽をやっている時間ではありません。
すぐに回答できるところはありますから、分からないことがあれば、いつでもDiscordで聞いてくださいね。
焦らず、ご自身のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
次回までの課題:
ちゃのさん、次回までの課題です…
- 薬指を使わない1625のフィンガリングを練習
- まずはクリックなしで、自分のペースで
- Push 3のキャプチャー機能を試してみてください。


