出来ることを繰り返すことには意味がある|うりなみ
注:ハードコア・パッドスタイルのメンバーシップ専用の記事として書いたのですが、練習論として重要だと考えたので、Discordのリンク以外を読めるような形にしておきます。
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ハードコア・パッドスタイルの番外編としてご覧いただけたらと思います。
スーパー・ハードコア派のみなさん、こんばんは。
たまには練習論を。 出来る事を長時間繰り返すことは意味がある ということを書いておきます。
第4回のハードコア・パッドスタイルで10分練習のことについて書きました。
10分演奏することは、力んでいたら出来ない。
まず10分演奏すること自体が難しいことでもあるんですけれど、完全にコントロールされた状態で10分弾くことで、基礎技術が底上げされます。
効果は絶大です。いや、ほんまにね。初学者段階だったら毎日進歩を感じると思います。あとスランプの人にも。
論より証拠。gorygugoさんのこちらの動画をご覧ください…
練習をいつも動画で記録してくださっている。
わずか1ヶ月で別人のように上達されたのがわかるんではないでしょうか。
goryugoさん、動画の使用を許可してくださって、ありがとうございます…
Discordで素晴らしい知見が集まってきているので、これからちょくちょくまとめていきます。
goryogoさんは言語化が特に上手なので、こちらの記事をご覧頂いたほうが分かりやすいとは思うんですけれど、私の考えも書いておきますね。
以下、Discordに書いたものをベースに色々書き加えました。
生楽器のレッスンでもずっと同じことを言ってきました。
ただね。やっぱり言うだけはなくて、しっかり言葉にしておいたほうが良いと痛感しました…
goryugoさん、ありがとうございます。
効果がこれだけあっても、なかなか実行するのは難しいのは、ちゃんと私が説明しきれてないこともあるはずですので。
同じ練習を繰り返すメリット
同じ練習を繰り返すことには、いくつかの大きなメリットがあるんですよ。
例えば楽器演奏やスポーツなんかだと、同じ動作を繰り返すことで、いわゆる「マッスルメモリー」として体に動きを覚え込ませることができるんですよね。
考えなくても出来るようになることで、他にリソースを向けられる。手で覚えたものは忘れない。
実際には脳を鍛えているわけですけれども。速く弾けるようになるのは筋肉を鍛えているわけではない。脳を鍛えているわけですね。
楽器の練習は脳の訓練
アドリブ演奏をしたり、次の一手を考えたりするのって、認知リソース(脳のワーキングメモリみたいなものですね)を同時にたくさん使う作業で、ものすごく重たい作業なんです。
トレーニングには「特異性の原則」(特定の能力を向上させたいならそれだけ)というのがあるんですけど、それと同じように、練習は切り分けた方がいいんですね。
正確な動作を繰り返すことで、脳に正しい動きを覚えさせるんです。 だから、自分が出来る以上のBPMでやってはいけない。
間違えた動作を再学習させるのは、凄く大変です。 ギターや鍵盤のように年単位掛かるものではないけれど、それでも時間は掛かる。脳はコストを嫌うので。
そして、このことはあまり生産的とは言えないですよね。引き出しが広がると言う意味では有効ですけど。私は非常に回り道しました…
リハビリでやったことは自分の出来た動作をまた出来るように再学習することだったので、自分を作り替えたといえます。
人生の大半をそんなことに使ってしまった。どう考えても馬鹿げています。
箸の持ち方から、歩き方、イスの座り方。ギターの構え方。
別人のようになったねと言われるけど、事実です。プレイスタイルも変えた。自分のOSを変更したようなものですね。
フォームの重要性や怪我に関して私が神経質なのは、人生を浪費してしまったからです。
そうではないと言いたいけれど、これは事実です。
必死で話すのは自分みたいになったらいかんと言いたいのはありますね。
誰かの時間を浪費させない事が出来るようになった。
そういう意味では浪費ではないですけれど。
ある速度帯からは今出来るスピードを超えるような練習も必要になるんですけど、それはこういう練習をやり尽くした後です。
同じ動作を何度もやることで、結果的にその動作に認知リソースを使わなくなるんですね。
だから、同じ練習、出来るものを何度を繰り返すのは本当に意味があります。そして、その練習で何度もやった動作は精度が上がりますね。
一つの練習が複数の意味を持つようになる
同じ練習していても、自動的にできることが増えると、複数の練習してるのと同じことになるんです。
え、どういうこと?特異性の原則と矛盾するのではと思いますよね。
そうではないんです。
例えば、10分間同じフレーズを弾いて完全に覚えてくると、ミスタッチに気づいたり、ダイナミクス(ベロシティ、音の強弱)に意識を向けたりできるようになる。だんだん他のところに目を向けられるようになっていくということです。
これは、特にgoryugoさんやちゃのさんは実感されてるんじゃないでしょうか。
特にgoryugoさんのように基礎的な練習をめちゃめちゃやっていると、基本的な操作(運指とかですね)に関しては、もうほとんどそこにリソースを使うことはないんですよね。
だから、その分を音楽的な表現(感情を込めるとか、ニュアンスを出すとか)に使えるようになっていくっていうことですね。
ちゃんとリズムを理解しているか、音価は、ダイナミクスはと。
こういうのは自分に余裕があれば意識を振り向けることが出来ますよね。
認知リソースが温存された状態でやる練習と、そうでない状態だと当然、練習で得られる効果は違う。
そして、楽に動かせるということは、リズムも良くなるということです。
リズムの良し悪しは、プレイではピッチより重要なことが多いわけですが、リズムのフィールより何より、楽に動かせることで改善できることはたくさんあります。
タイム感なんかは、もう生涯掛けて追求していくことなので、それを表現できるような基礎技術を底上げしておくのはとても重要です。
睡眠は重要
あと、これはちょっとしたテクニックなんですけど、記憶の定着には睡眠が深く関わっているので、それを活用すると、上達スピードは上がります。
私、大学受験生に勉強を教えるのも仕事ではあるので、覚えることについてはうるさい人間なんです。まあ、他もうるさいか…

365日生徒の生活記録と勉強時間、正答誤答、睡眠記録などをとっている。SRSに関しては10年ほど前にアプリを出したりしていました。崖っぷちの受験生を見ることが多いです…勉強より前に睡眠時間の調整をしてから、指導しています。異常ですね…
習得コストを減らすと言うのは私の生涯のテーマなので。
快適な時間が増えれば、それだけ無理ない暮らしに近づく。
自分が出来ることが増えるのは快適な時間ですしね…
昔はレム睡眠とノンレム睡眠のサイクルが約90分って言われてたじゃないですか。
今では結構個人差があることもわかってますけど、それでもやっぱり、寝る前にやったことって特に記憶に残りやすいんですよ。
塾の方でもデータをとり続けた。はっきり効果があることも自分でも納得できた。
90分未満の仮眠でも効果があることがわかってます。このあたりは興味がある方はいろいろ調べると面白いと思いますよ。
ですから、寝る前にちょっと覚えたいことだけやっておく事は、時間がないハードコア派のみなさんにも有効なはずです。
どんなときでも進歩は出来る
どんなときでも進歩は出来る。大丈夫です。
社会人のハードコア派の皆さんは自分のために使える時間が30分しかないことは普通にあると思います。
私もそういうときはたくさんありました。
実際、私が64パッドを始めたのはLaunchpad初代が出てからですから。被災やら、離婚やら、清算やらあったけど、上達は出来た。それもあれですね…
それでも、30分あれば、10分練習も出来ますし、座学も出来る。
覚えたいコード譜なんかをパッドに表示したりして、それだけを見て寝るとかね。
大丈夫です。どんなときでも学ぶことは出来ます。
学ぶことの素晴らしいことは奪われないことだって、B.B Kingが言ってるんですけど、本当にそうですよ。どんなに苦しいときでも主体性は保てる。
三井田君の作ってくれたこれなんかは、watchanさんやちゃのさんが作っていただいたものと別のメリットがあるんですね。

三井田君が作成した、スケールとコード、音名がみえるもの。ポジションなどを覚えるのにも役立つはず。
弾けないときでも上達は出来る
脳のシナプス結合(神経細胞同士のつながりですね)って、別に体を動かさなくても促されることが分かっているんですよ。
私は結構な事故で長いリハビリ生活したんですけど、その時にその先駆けと言うか、検証するための実験に被験者として参加していたことがあったんです。
そこで学んだことは凄く私には役に立ちました。本当ね。ちょっとでも伝わると良いんですけれど。
多分やらなかったら、日常生活出来なかったはずです。
レッスンでもイメージトレーニングの重要性や、動画を撮ること、鏡を使うことについてはずっと語ってきました。うまい人の動作見るだけでも上達はしますよ。
例えばリハビリテーションの分野なんかだと、目で動きを追うだけでも、関連する脳の部位が活動する事がわかってます、シナプス結合されるわけです。人間はどんな状態でも進歩しようと作られていると言えるのかもしれませんね。
そういうことを意識されると、短時間でも上達できるはずです。
私自身、今ちょっと手が満足に使えない状況なので、頭の中で1曲通して演奏するようなイメージトレーニングをしたりしています。
慣れると頭で一曲弾けるようになります。弾けるイメージがあれば、弾けるんですよね。
後は実際に体は確認のために動かしている感じですかね。伝わりにくいとは思うんですけれど…
イメージトレーニングに関しては、私の師匠に非常に早い段階で教わったことなんですけど、ずっと役に立ってます。
まとめ
スーパー・ハードコア派の皆さん、なかなか時間をとれないときに、出来ることを正確に、完全にコントロールできるように10分続けることをやってみませんか?
もちろん、手が痛かったらやめてくださいね。
とにかく楽に弾くということがハードコア・パッドスタイルの基本的な考え方ですから。
そして、同じことをやっていくうちに、ボトルネックになっているところが解消されると、他のことも上手になるんですよ。
ボトルネックがパフォーマンスを規定するというのは音楽でも同じです。
そして、よろしかったら、ぜひぜひ、Discordの練習動画をのぞいてみてください。モチベーションになると思います。
フォームなどは早めに楽に弾けるフォームをマスターすると格段に上達が早まると思います。怪我を防ぐ意味もありますし、今なら私も十分練習を確認できますから。
皆さんの時間を増やすことが私には出来ます。
私くらい失敗してる人いないからという。フフフ…涙
もう少しで、演奏できるコンディションになると思いますので、記事の更新、ハードコア・パッドスタイルの更新も行っていきますのでお待ちくださいね。
メンバーシップに参加していただいてる方、掲示板にDiscordのリンクも書いてあるのですが、わかりにくかったらごめんなさいね。
こちらにも改めて書いておきます。記事をご覧になって参加していただけるととても嬉しいです…
活発に運用しておりますので是非ご活用ください…楽しいですよ…


