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ガイドトーン・ボイシング|うりなみ

今回は、ガイドトーン・ボイシングについて話しました。

「が、ガイドトーン?私の人生も是非導いて欲しい!」そういうあなた、首が千切れそうなくらい首肯しますが、そういう話ではありません…

コードの性格って、結局のところ第3音(これでメジャーかマイナーかが決まる!)と第7音(長7度か短7度か!)で、ほぼ決まっちゃいます。もちろん、四度堆積やSus系のボイシングは違いますけどね。

で、ガイドトーン・ボイシングっていうのは、この超重要な2つの音だけを使って、「今このコード機能ですよー」って示すというまさに、ガイド的な役割を果たしてくれるわけです。人生もこれくらいシンプルならいいのに…

じゃあ、「これ覚えると何がええの?」って話ですけど、われわれハードコア派にとっては有効なんですね。

例えば、片手でコード伴奏しながら、もう片方の手でメロディとかソロとか弾きたい!なんて時ありますよね。そういう時に、極めて便利です…

パッドでは音域が狭いからフルにコードを弾くことは出来ない場合もある。

でもガイドトーンボイシングなら可能になるわけですね。

ジャズとかファンクとか、ベースの人がドーンとルート弾いてくれてるような場面なら、鍵盤弾く人は「ルートは任せた!」って感じで省略しちゃうことが多いわけですよね?

そういう時に、このガイドトーンだけで十分コード感が出せる。

いわゆるルートレス・ボイシングの考え方にも繋がってきますね…

こっちは2音なので、もっとパッド向きです。ルートレスボイシングの中でも一番シンプルなのがこれ。

バド・パウエルボイシングなんかもありますので、そのうちまた紹介したいなあ…

でね、これって全く新しい話かというとそうでもないんですよ。

動画を御覧頂いたらわかったと思うんですけれど、ガイドトーンの形も今まで説明してきたインターバルに集約されますよね。

結局4度、5度、トライトーンで基本的な物は弾けてしまうということです。こうやって分類してあるのはね。テキストなどではないんですよ。譜面で書いてあってもここまで実感を伴わないと思います。

音と視覚で覚えてもらいたい。ハードコアパッドスタイル全体を通じてやってることですけれど。

パッドだからこんなに簡単に弾けるというのもあるんですけどね。

他の楽器だとそうはいかない。

われわれスーパーハードコア派はハーモニーに関してはどんな楽器より理解は早いというの別に大げさに言ってるつもりはないんですね。

鍵盤教えたり、ギター教えるとここまでシンプルには言えないんです。

理屈の上では言えても、楽器の構造の問題や演奏スキルもありますから。

さて、今までやってきた基本的な4和音は、4度や5度。あとトライトーンという基本的な音程の組み合わせで出来てましたよね。

第3回の説明で、1度5度、3度と7度になんで分解しているんだろうと思われたかもしれませんけど、ガイドトーンを認識しやすくするためだったわけです。

今までの話が分かってると、「ああ、なるほどね!」ってつながったのではないでしょうか…

ジャズやR&Bでよく出てくる「II-V-I」ってコード進行ありますよね。

あれなんかも、各コードの3度と7度だけをみてみると、結局「完全5度 → トライトーン → 完全5度」みたいな、ものすごくシンプルな音程の動きで弾けるわけです。

まあ、ひっくり返したら「完全4度 → トライトーン → 完全4度」の動きになったりもしますけどね。パッドとかだと、こういう「形」で覚えていくと楽ですね。

ただ、いくら理屈は簡単でも、さっと弾けるようになるには練習は必要です。

度数の理解が重要なのはそういうことです。ルート抜きになると視覚的にははじめなかなか難しいはずです。

137ボイシングや173ボイシングを覚えていると便利。シェルボイシングって多分皆さんが思っているより適用範囲は広い。

それこそ、Watchanさんが公開してくださっているpadman何かを使うと超高速でマスターできると思います。

Abletonなら、パッドを点灯させるのを利用してもいい。

覚えるときのコツとしては好きなコード進行の、1度と5度を消して再生するとかね。そういうのも練習になるかと。Abletonだと0キーを使えば楽に覚えられますね。

ガイドトーンをちゃんと理解して、自分のものに出来ると可能性は一気に広がります。どういうことか。

アドリブ取ってる最中にボイシングとメロディを両方考えるというのは選択肢が多すぎる。

コード進行ロストしたり可能性も増えますけど、ガイドトーンなら3パターンの組み合わせだけで弾けますし。

そして、ガイドトーンというのは、コードの中でもっとも重要度が高いものなので、コードチェンジを表現する最も重要な音を弾いてるわけですから、その音をソロに組み込めばコード感を表現することになります。

7度から3度に接続とかジャズ言語の一部ですから。

こういう記事も昔から書いてるんですけど、驚くほど読まれなかったですね…

リアルで教えていた楽器奏者、特にホーンプレイヤーには需要がありましたね。

スケールたらたら吹いても全然音楽的にならないので、徹底的にアルペジオやって、それを変形すると考えたほうが適用範囲は広いんですよ。

ガイドトーン書き出させてラインを作るなんてことはたくさんやってました。これ、本当に大事なんです。

これを瞬間的に聞き取れるようになったらコードをロストしても、知らない曲でもなんとかなります。

Grant Greenなんてバップ期はガイドトーンを7度から3度、3度から7度で繋げることを本当に上手にやってるんですよ。美しいラインを弾いてる。まあ、私はウルトラファンク期も大好きですけど…

そして、伴奏(バッキング)のアイデアも応用が利くようになって、引き出しが増えるんです。

他のレッスンのまとめで、Red Garlandのブロックコードの話をしたんですけど、あれなんてパッドでやるならガイドトーンと組み合わせれば実用的になりますからね。

使い勝手が良いガイドトーンボイシングですけど、前もっての練習は必要。
ゆっくり学んで楽しんでくださいね!