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Lick of The Day #5 Ooh Child進行|うりなみ

今回は、The Five StairstepsのO-o-h Child進行をちょっとアレンジして弾いてみました。前半パートをモチーフにしています。

キーも違いますし、完全なコピーではありませんのでご留意下さい。

この進行は70年代ソウルの中でも特に美しいコード進行の一つですね。

シカゴ・ソウルの代表的な楽曲でもあります。add9コードの使い方が絶妙で、これをマスターするとCCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)などで使用頻度が高いadd9の響きを聞き取ることが出来るようになると思います。

動画

解説

今回の進行は、なかなか特徴的なボイシングなので、覚えて自作曲とかに使うと「おおっ」という風な感じでいいかもしれないですよ。

一番初めはGmaj7(9)で弾いてますね。で、その次が「おおっ」て感じだと思いますけど、これはDadd9ですね。add9(アドナインス)っていうのは、セブンスとかが入ってなくてナインスが入っているのをadd9と言います。

でも、これがベースが下がっていくと、いい感じなわけですよ。だから、この3度のベースを持っていくと、広がりもあって美しい感じですよね。ナインスとかsus2とかsus4とか、このadd9みたいなのは、ちょっと広がりを感じるんですけどね。

今のCCM、まあゴスペル、今の新しいクリスチャンミュージックとかだったら普通にむっちゃ使うやつですけど、これは1970年代の曲なんですけど、その当時としてはめっちゃ珍しいんですよ。あ、動画では74年と間違えていっていますけど、70年でした。失礼しました…

ここでE minor 7thに行って、で、次はG/A、いわゆるハイブリッドコードですね。このメジャーコードの全音上にベースを弾いて。

ここでハイブリッドコードで広がった感じにしたのを、さらに半音の移動を加え、トップノートも動く、という風な感じですね。コードネームにすると、これはA7(♭9, ♭13)です。ちょっとこういう風に行ったらおしゃれでしょ、というね、モテそうな感じで弾いてみました。

本当にね、こういうadd9の3度ベースで来てるようなやつとかっていうのは、一発でその曲って分かるみたいなのもあるのでね。

コピーね、色々できたら、その単純にコードを弾けるだけじゃなくて、そういうボイシング、「ああ、なんでこれこういう風にベース持っていってるんだろう」とか考えてみてください。

もし練習するのであったら、ストラムみたいにタイミングずらすとか、あるいはクロマチック・アプローチするとか、そういう弾くタイミングを変えたりするのもいいですね。

特に強調したい時、ネオソウルみたいなものとか、メロウなものやる時っていうのは。内声に持っていってもいいし、トップで弾いてもいい。こういう風にすると、よりキーボードっぽくなります。

「キーボードで弾けばええやん」っていう風に言われたらそれまでなんですけどね。まあ、パッド派の僕らは、こういうのを弾いて楽しみましょう。

手形

Gmaj7(9)

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基本的なメジャー7thに9thを加えたコード。5度をトップに持ってくることで、濁らないようにしています。

Dadd9onF#

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Dadd9の3度をベースにしてスムーズにつながるようになっていますね。add9は9thと違って、7が入っていないコードです。今のCCMならごく普通ですけど、当時としては相当モダンだと思います。

動画ではちょっと忘れてましたけど、add9はCurtis MayfieldやIsley Brothersも使いますけど、圧倒的に印象に残るのはOoh Childですね。

Em7

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基本形。

G/A もしくはA7sus4(9)omit5

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いわゆるハイブリッドコードです。ルートの全音下のメジャートライアドと覚えておいても良いと思います。

A7(b9,b13)

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最後のドミナント7thで緊張感を作り、解決への期待を高めます。マイナー由来の♭9と♭13のテンションをいれてジャジーにしてみました。

歴史

今回取り上げたThe Five Stairstepsは、シカゴ・ソウルの重要なグループの一つです。

特にこの「O-o-h Child」は1970年のヒット曲で、後の音楽シーンに大きな影響を与えました。映画でも使われてるので、ご存知の方も多いんではないでしょうか。

後にメンバーのKeni BurkeはCurtis Mayfieldのプロデューサーを務めます。ベースはCurtisにプレゼントされたみたいですね。そりゃ、ベーシストになるのも当然ですね。

元曲はこちらです。

Keni Burkeは本当にベースも上手いんですけど、派手さがないので知名度的には今一つかも。

Larry Grahamの影響下にあるようなスラップで押し通すプレイもできますけど、もっと器用で、指弾きも上手い。メロディアスなものから何でも弾けるタイプのベーシストですね。

セッション仕事での評価も高かったのがわかります。

 Billy Prestonのところでベースを弾いていたりね。歌える、ギターも弾ける、鍵盤も弾けるとマルチプレイヤーでもあります。

ソロのRisin' To The Topが有名で、サンプリングされたほうが有名なのかな。

LL Cool JやKRS-Oneにもサンプルされています。ベーシスト、プロデューサーとしても優秀で、Billy PrestonのところやSly、Bill Withersのアルバムでも演奏していますし、CurtisのSomething to believe inでプロデュースもしています。

add9というとやっぱり私はCurtisの印象が強いですね。Curtisの場合は変則チューニングなことも多いと思うんですけれどもね。

今回のトラックでギターを弾きましたけど、Craig McMullenっぽいと言えばそういうプレイと言えますかね。似せる気はなかったんですけれどもね。

KeniがDark Horse Recordsでソロアルバムを出しているのは、BillyとBeatlesのつながりがあったということのようです。それで西海岸人脈とレコーディングしたんでしょうね。

こちらにもKeni Burkeについていろいろ書いてあります。

創作、練習の発表などにご自由にお使いください。

使用したプラグイン

ドラム XO

XOを使いましたが、PUSHでフィンガードラムしてCaptureしてるのでXOの機能を使ってません…

XOはサンプル管理ソフトでもありますけど、パターン作成、良質なMIDIデータもあるので生楽器系以外では凄く良いですね。手持ちサンプルを有効にも使えますし。

今回は、もろ古いサウンドではなく、もうちょっとレンジは欲しかったので、TAPEでハイを削って、テープコンプをかなり強めに掛けています。

Bluetoneはなんにかけても良いんですけど、特にベースにはいい。

こんなに簡単でいいのかというくらい良い感じになる。反則です。

勉強してきたこと、なんだったのという気持ちになりましたね。

もっと古い感じにする時には別のものを使うんですけれど、今回は今の人が古くしようとした感じでやりたかったのでこれを使いました。本当に反則なんですけどね…

モダン目R&B的なサウンドを狙ったのでこちらを。古くさくしたいなら、Amp roomですね。私は。

余裕があれば

ベースの音価やギターのダブルストップなんかもパッドでコピーすると面白いかもしれません。3度のダブルストップにオクターブ奏法を加える形で、ソウルの典型的なバッキングです。

フルコードを弾くと、アンサンブルでは重くなってしまうので、メロディックだけど、コードだと重過ぎたりする場合にも使えます。感覚的にはメロディをハモっている感じでしょうか。

3度、4度 6度とあるのですが、これはパッドなら楽勝です…

機能和声的に代理になるコードから考えてハモってるんですけど、超単純に弾く方法もあるので、そのあたりはまたやりましょうか。

「パッド先生をやめて、ギター教えるほうがいいのでは…」とオルガンに言われて、心が揺らいでます。パッド、楽しいですよ…