鯛めしとStevie Wonder|うりなみ
今日はトレーニングの日だった。
トレーニングの日は糖質もタンパク質もとらねばならぬ。
疲れがあるので夜に出かけたくはない。帰りにスーパーによってみたら、鯛のアラがあったのである。またもや250円。
鯛のあらは煮付けてもうまいし。焼いてもうまい。しかも安い。アラがあると楽しい気分なのである。
腹も減っているので、早く作ってしまいたい。となると鯛めしだ。
今回はフライパンで作る。炊飯器で炊くのも良いのだが、腹が減っている時はフライパンが良い。
実はフライパンの方が早く出来るんである。

いい色。
必要なものは以下の通りだ。え、分量?細かい事を気にしているとモテませんよ…
レシピを知りたかったらAIにでも聞いてくれよ。
間違える自由こそが人間を人間たらしめていると言っておこう…
- 酒 炊き上がるまでに必要。かつ、炊く時にも使う。酒は万能調味料なので、できれば調理酒ではなく日本酒があるといい。塩分が気になるお年ごろだしね…
- 鯛のあら
- 生姜(臭み取り、千切り)
- ゴボウ(きんぴら作った時のあまりがあった。ゴボウあると臭みも取れるし、旨味は増す。)
- 薬味(本当は三つ葉をちらしたかったのだが、売っていなかったため、アサツキとミョウガである
- 昆布
- コメ(今回は2合)
- 醤油
なんとなく料理ができそうに見える料理なのだが、実は簡単なのである。
料理が出来そうな人を演出出来るので、是非モテのためにも覚えてもらいたい。
え、面倒臭いって?
そうだな…これだったらやる気でますか?
合コンで『今度、鯛めし作ってあげるよ』なんて言えば、『え、鯛?高級食材じゃん。料理上手すぎる...』と思われること間違いなし。
でも実際は250円の鯛のアラをフライパンでササッと。
企業秘密は墓場まで持っていくつもりだ。これぞ「見た目は手間、実際は楽」の典型例なんである。
更にこういう展開もワンチャンあるでしょう…
『どこで習ったんですか?』
『独学さ...信じているのは自分の舌と君だけさ』なんて答えれば、もう完璧である。知らんけど。
この2点だけ押さえておけば鯛めしは上手くできる。
- 火加減を間違えない。
- ウロコをしっかり取る
これだけできれば、300円で腹いっぱいになりうまい飯ができる。
まず、鯛に熱湯を掛ける。これは血合いが残っていると臭いからだ。血は洗い流す。
そのあとにウロコをとる。ウロコとりを持っていればいいが、まあ、なくてもなんとかなる。
その方が達人感あるでしょ?
『あるもので何とかしただけさ…』
『パッドが弾ける上に料理まで出来るなんて…』
おいおい、これはモテますね…
明るい未来が見えてきた。では、キャップを使おう。

ウロコとりがなかったので、ワインを空けた。 悪くなったらお酒に失礼だから飲まないといけない…
これでウロコを削ぎ落とす。ガリガリやっちゃいましょう。
その後に、米を洗う。

下準備している間置いておけばOK
洗ってそのまま放置。10分位だが適当で良いでしょう。
で、鯛を焼く。軽く色がつくくらいで。
ゴボウ、カップ2杯(160ccの水)、醤油適当、酒適当を入れる。まあ、水も適当でいい。
面倒くさかったら、普通の電気炊飯器の計量でもいい。
答えを求めない事が楽しさを殺さないコツだ。正解を追い求めるより、今この瞬間を味わう方がよっぽど贅沢だろう。
ウロコあると食べにくいんで見た目はまあ仕方ない。
米を入れ、ゴボウを敷いた上に昆布を乗せる。昆布は入れたい。鯛の動物性のだしに昆布の植物性のだしが加わるのでうまいのである。

面倒くさかったら、鯛の頭だけ塩焼きにして炊き込んでもいい。 なあに酔っぱらってれば何だって美味いのだ。
で、フタをする。ここからは酒の時間である。
日差しが強くなった。サングラスも変えなければならない。
サングラスといえばレイバン。レイバンを掛けているアーティストとなるとStevie Wonderだろう。何を聞こうか…
パッドを弾きながら、サングラスを掛けて歌う。炊けるまで時間が掛かるんだもの。
隙間時間を無駄にしない男はモテる。ネットでみた。まず、隗より始めよ。真似していいぜ…
一歩でも前進するための姿勢はStevieからも学んだ。
隣人は恐怖やな。すみません…
Stevie Wonderというとラブソングの名手。音楽の天才。
転調の変態くらいがパブリックイメージだと思うのだが、意外に歌詞をみるとしたたかな男ではないかという疑念が湧いてくるのである。
You make me smile
You make me sing
You make me feel good everything
You bring me up
When I've been down
This only happens when you're around
高校生に使役動詞や付帯状況のwithを教えるのに良い歌詞なので、授業では良く使ったものであった。
「君は俺を微笑ませ、君は俺を歌わせ君は全部いい気分にさせてくれる。俺がずっと落ち込んでるときだって、君は俺をしゃんとさせてくれる。これは君がそばにいるときだけなんだよ…」
え、これ、シャイなひと言うか…?
明らかに女性の扱い慣れてますよね…
転調と同じくこなれ感が半端ではない…
ギルティ。私のバツ2センサーが有罪だと告げている…
このセンサー、結婚相談所でも重宝されそうではないか。また、新たなブルーオーシャンを見つけたかも知れぬ。酔っぱらってきたよー。
甘口の日本酒より甘い!
Stevieはまあ、ロマンチックさが過剰なんである。
あ、鯛めしね。中火でまず炊いてください。で、湯気出たら弱火。10分位ですかね。火加減はこんなものです。
でも適当で問題ないからStevie聞きましょう。大丈夫。
ダメだったらお酒をもっと飲めば味はなんでも上手くなる。火をもう少し入れた方がよかったら、レンジを使えばいいだけだ。
正解を求め過ぎる心は自由からは遠くなる。それはファンクやソウルから遠いものだろう。
And I can't go on this way...
With it stronger every day...
But being too shy to say
That I really love you...
「もうこんなふうには続けられないんだ…毎日それは強くなっていく…
でも、シャイすぎるから、君を本当に愛してるってことを言えないんだ…」
三点リーダーつけて、シャイさを演出してるのか。
もう、ご飯できる前にお腹いっぱいになってきました…
「おかしいやろ。思いっきり言っとるやん」と高校生にも突っ込まれたことがある。
フッ、こわっぱめ。
まだまだ青い。
そんなのではバツ2など夢もまた夢。もっと励むが良い…
モテ街道からは遠いといえよう。
Stevieならこう考えてるのではないか。私の心のStevieならこう言うね。
「おっと、君の美しさについ本音がダダ漏れしてしまったよ…」
狡猾である…
受験とともにモテまで青少年に教える。おいおい先進的過ぎるだろう…
これはもはや新しい教育メソッドではないか。
「英語とモテを同時に習得する革新的指導法」として文部科学省に申請したら補助金が下りるかもしれない。少子化問題も解消。
一石二鳥どころか三鳥、四鳥...いや、もう鳥インフルエンザレベルの効果だ。ノーベル教育賞があったら確実に受賞である。
いや、待てよ…
「音楽を通じた情操教育とコミュニケーション能力向上プログラム」なんて名前にすれば、もっと通りが良さそうだ。
バツ2男性の実体験に基づく失敗学も組み込めば、さらに説得力が増すだろう。役人の皆様にもアピール。来年の納税が心配過ぎる…
これで一攫千金...いや、教育界に革命を起こせるかもしれない。
え、おじさんの妄想が過ぎるって?
いや、そうとは言えませんよ。Stevieのモテは計算され尽くしたものだという事に関してはね…
Stevieはだいたいいろんな逸話があるのである。
女性と握手する時に胸の方に手を持っていって怒られるとか、盲目ギャグというか攻めた芸風も持っていたようである。
やりたい放題やな。ファンキーな人でもあるんです。
この技術、セクハラ研修の反面教師としても活用できそうだが...
自分の発想力に驚嘆する。また文科省案件になってしまう。
もう仕事やめても良いですか…
これは真似はしないでおきましょうね。 Stevieの鉄板ギャグだったようだが、 天才と凡人では同じ行為でも結果が天と地ほど違う。
バツ2男性が真似したら即座に逮捕である。
いや、天才でも逮捕ですね。
ダメ、ゼッタイ。おじさんとの約束ですよ…
あ、10分経ったら更に弱火で5分炊きます。フタは開けちゃだめですよ。

さ、歌詞を聴こうか。
I wanna fly
Away with you
Until there's nothing more for us to do
I wanna be
More than a friend
Until the end of an endless end
And I can't go on this way...
With it stronger every day...
But being too shy to say
That I really love you...And I can't go on this way...
Feelin' it stronger every day...
But being too shy to say
That I really love you
Ohh.. ooh...
I... do...
「君と一緒に空を飛びたいんだ…」
もうお腹いっぱいです。ご飯食べてないのに…
さすが天才、甘さの加減が常人とは全く違う。
再び私の心のStevieにご登場願おう。
「砂糖にみりん。これだけではスイートさが足りないから蜂蜜。ついでにアイスも…チョコも加えて、ひねりを加える。僕のソウルが伝わるはずさ…」肉ジャガでもこれくらいやりそうだ…
shyって定義がStevieと凡人では違うんじゃないかという疑念が湧く。
「僕はシャイ過ぎるんだ…」
どの口がそんなことを言うのだと小一時間くらい詰めたいところが、しょせん自らが凡愚であるということか。
攻めの姿勢はバツ2でも学びたいところである…
これでshyといえるのはアグレッシブ過ぎる。
こんな恥ずかしい事、バツ2のおじさんには出来ない。
そんな怯懦を振り払えというStevieからのメッセージと捉えるべきか…
いや、待てよ。
Stevieはアパルトヘイトに反対して逮捕されるほどの男だ。
キング牧師の誕生日を国民の祝日にするために闘ったのも彼だった。恋愛でも社会問題でも、信念を貫き通す。
「僕はシャイ」と言いながら、実は誰よりも強い意志がそこにはあるはずだ。モテに忠実ということですけど。
「え、妄想では?」良いんですよ。
Stevieから学んだのは音楽だけではない。誰もが自由であるべきということも学んだ。
Stevieもバツ2ですし。それは学ばなくて良かったかな…
あ、5分経ったら火を止めて5分蒸らしましょう。
鯛めしはフタを取る時が楽しいのだ。そう。自由にね。軽やかでありたい。

見た目は良くないが、実に美味い。
しっかり鯛の旨味が沁みこんだ飯となる。
後はアサツキやミョウガを好みで掛けて食べると良いだろう。
生姜やゴボウがあると、臭みもない。
私は三つ葉掛けて食べるのが好きだ。
叔父はゴマをふりかけて食べるのが好きだった。
炊く手間が掛かるだけで、実際にはそんなに難しい料理じゃないのにうまい。
フライパンだと早いし、オコゲもできる。まことに簡単かつ美味い。庶民の味方のような料理である。
なにより、作った感がある。
本当はよそったものを撮ろうと思ったのだが、腹減ってたので忘れた。
写真に収めるより大事なことがある。その一瞬を生きる事だと強弁しておこう。
2杯めはお茶漬けで。酒の肴にしてもよいし、ご飯のメインにしてもいいですね。
飲みながら作るのも良いだろう。
友人に振る舞ったり、家族、恋人に振る舞うのもよいだろう。もちろん一人の飯でもいつだって鯛飯は美味い。
いや、美味かった。Stevieの天才性をさらに見てみよう。
Stevieはやっぱりシャイの概念が違うと思います。こういう人なんです。
「ちょっと愛してるって言いたいんだけど」
いきなりタイトルで飛ばしてます。やっぱり天才は違う。
あんたのどこがシャイなんや。そして、この電話、ファンキーですね。ステージにこんな小道具を用意するところ。モテに余念がない…
うまいご飯と酒といい音楽。300円で出来る贅沢ってのも良いもんです。料理も楽しいですね!
